「短歌ハーモニー」が「千葉市女性センターまつり」に参加しました
12月1日・2日、ハーモニープラザで、千葉市の女性センターまつりが開催された。2002年、センターの短歌講座の受講者有志により発足した短歌の勉強会「短歌ハーモニー」も1階の展示コーナーで短歌作品を展示した。一昨年に続き2回目の参加である。新作旧作を問わず、色紙・短冊などに思い思いの趣向で自作二首を展示した。会員の方は、展示作品や入会案内のプリント、台紙の購入、前日の飾りつけなど手分けして準備をしてくださった。昨年刊行の私たちの合同歌集『青葉の森へ』も展示した。作品も書もいろいろで、いきいきとした、楽しげな展示となった。先月入会の二人も参加すればよかったのにと思う。
初日の講演は登山家の田部井淳子さんだったが、私たちは、場外スクリーンでちらちら見つつも、Kさん手づくりの五目おにぎりとゆで卵をご馳走になりながら、自分たちのおしゃべりに夢中だった。少しの間、在籍していたWさんがNHKテレビの短歌講座で入選していたとのこと。俵万智風の作風だったことなどにも話しが及ぶ。
まつりの参加グループの発表や集会も魅力的なものがあったが、私は、午後早めで失礼することになった。展示会場での待機も今日は二人が残り、明日も朝から片づけまで詰めてくれる方もいる。
帰り際、ガーデンクラブ頒布のサクラソウの苗を買って表に出ると、青葉の森公園の紅葉が見事に映えていた。ゆっくりと散策したい好天でもあったが、残念なことだった。
今晩のメールによれば、会場にて入会希望の方が一人決まり、何件かの問い合わせがあったとのことだった。
<展示作品>より各一首
十六夜の月の光をふるわせて鳴くこおろぎの声の一途さ 大堀静江
初栗を剥きつつ黙し深き人虫鳴く厨におこわ炊くひと 海保秀子
いつの日か海の彼方に流れいし記憶をひろう波打ちぎわに 菊池邦子
二千年の眠りよりさめて咲く蓮は縄文乙女の祈りのごとき 佐藤ふみ子
閉館の立ち入り禁止の鎖を跨ぐ母娘ふたりの湯の街の旅 福井直美
まなざしに幼なさはなし愛おしくおなかをさする未来の母よ 藤村栄美子
桃のはな一村を埋む見上ぐればはるかに南アルプスの雪 前田絹子
もどかしい手元を見つめ冷ややかな視線を浴びせる後ろの人々 美多賀鼻千世
工場の寮の戸口に故国の旗か緑の旗が揺れいる朝 内野光子
(2007年12月1日)
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