またまた、怪しいNHK「(天皇・皇后成婚50周年即位20周年)記念コンサート
主催者団体名が消えた!?
当ブログで「やっぱり、怪しい、NHK『天皇・皇后成婚50周年即位20周年記念コンサート』」についてレポートしたのが、4月2日であった。公共放送を担うべきNHKが 特定の新聞社との共催で、このようなイベントをすることが不偏不党、公正中立に反するのではないか。しかも、他の共催団体は、協賛欄を設けていたのが、NHKのイベント・インフォメーション(3月10日付)には、その協賛欄がすっぽり抜けていたことは、前記事にも書いた。私がこのサイトのコピーをプリントしたのが3月28日で、下記のようになる。
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天皇・皇后両陛下は今年、ご成婚50周年、そしてご即位20周年をお迎えになられます。記念コンサート実行委員会ではこれを記念して、国内外で活躍する音楽家が集まり、クラシック音楽にご造詣の深い両陛下をお祝いするコンサートを開催します。
2009年3月10日
日時 |
平成21年4月28日(火) 開場:午後5時30分 開演:午後7時(終演予定 午後9時) |
会場 |
NHK ホール(東京都渋谷区神南2-2-1) |
主催 |
記念コンサート実行委員会 (日本クラッシック音楽事業協会、産経新聞社、NHK、NHK交響楽団) |
後援 |
日本経済団体連合会、日本商工会議所、経済同友会 |
協力 |
日本オーケストラ連盟、日本演奏連盟 |
(後略)
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ところが、4月22日、必要があってもう一度、このNHKオンラインから検索したところ、なんと下段のように、「実行委員会」の記述のみで、共催団体の名前が消えていた。招待券応募の締め切りが4月3日であったから欄外に「募集終了」の注記があるのみで、3月10日以降、とくに更新の明記もないまま、ここだけが削除されていた。他の共催団体のサイトを見ても、当然のことながら、共催団体名は当初のまま残されている。いったいどういうことなのだろう。『週刊金曜日』や私のブログも含め複数の記事が、産経新聞社との共催の不透明さを指摘したからだろうか。それにしても、何と姑息なことをするのだろう。
主催 |
記念コンサート実行委員会 |
このコンサートが、特定の新聞社との共催であることを示した個所を 途中から削除したり、いわばイベントのスポンサーとも解釈できる「協賛:各社」との記述を最初から削除したり、共催団体と共通のコンサート概要に、NHKだけが手を加えている事実は、何を意味するのだろうか。『週刊金曜日』の記事も指摘するように、NHK内部でもかなり「ヤバイ」橋を渡っているという認識があることを示しているのではないか。番組内容もこんな風な「配慮」が働き、改ざんして放送するのだろうか。少し恐ろしくもなる。
ところで、NHKのサイトで、現在、産経新聞社とのかかわりを示しているのは、招待券応募の「あて先」として「産経新聞社内<記念コンサート実行委員会>事務局」となっている記述だけであった。ちなみに、この事務局に問い合わせたところ、応募者は9300件を超え、招待者は1000組2000人に決まったという。NHKホールは4000人以上収容というから、後の2000人以上は共催・後援・協力・協賛団体が「適宜」分けるのであろう。
なお、天皇・皇后自身のコンサートへの参加は23日現在「未定」ということだ。さらに、共催団体のどのサイトにも放送予定のことは記述されていないが、事務局によれば、次の通りであった。当初放送予定はなかったが、これも放送法上の「付帯事業」に無理やり当てはめて、批判をかわそうとしたにすぎない。受信料を財政基盤とする公共放送のイベントとしてふさわしいのか、法令違反はないのか、私の疑問は依然として解けない。
2009年5月16日(土)午前11時25分から午後1時 NHKBSハイビジョン
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