美術館とカフェと~ノルウェー、デンマーク早歩き<5>ノルウェー抵抗博物館
ノルウェー抵抗運動博物館へ
ムンク美術館からホテル近くに戻ったが、アーケル・ブリッゲの夕食には早い。まだ、まだ、日差しも残るなか、カール・ヨハン通りを横切って、アーケシュフース(Akershus)城へ向かった。昨夜雨の中で見上げた城壁の上へと登っていることになる。ノルウェー抵抗運動博物館があるはず。もっとも閉館時刻は過ぎていた。ドイツナチス軍に占領された時のレジスタンス運動に関する資料が展示してあるはずである。城内へと入る手前には、立派な厩舎があって、何頭かの馬が放たれていた。残る城壁に沿って登ると、博物館はあった。銃眼を持つ城壁にしっかりと囲まれた感じで、一つの門をくぐるとそこからは、オスロフィヨルドの港が一望できる。こんな観光地に抵抗運動博物館があるなんて、と思う一方、ナチスの残した傷跡も抵抗もノルウェー国民には深く刻まれているのだろう。中を見られず残念なことだった。昨夜雨の中、その前を行き来した市庁舎とオスロ平和センターが並ぶ。大きな客船や観光船がゆったりと出入りする。私たちがしきりにカメラのシャッターを押していると、地元のカップルの「撮ってあげましょう」との申し出にややテレながら並ぶのだった。連れ合いとの二人の写真というのは貴重なのだ。城壁のてっぺんの緩やかな坂を下ると、市庁舎前の広場に出る。まだ明るい夕方の8時近くだ。今日の抵抗運動博物館も、歴史博物館も入館はかなわなかったのが心残りではあった。明日はベルゲンに飛ぶ。
(ノルウェー抵抗運動博物館)
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