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2010年6月 7日 (月)

ポーランド、ウィーンの旅(6)ウィーン、またの日に

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シュテファン寺院の周辺で 

 今回は、美術館というところには寄らなかった。が、美術史美術館のカフェにだけはもう一度寄ってみたい、プラター公園に一度も行ったことがないし、アウルガルテンにも是非と思っていたが、叶わないまま、ウィーンを去らねばならない。ケルントナー通りに出たとたん、向いの店のウインドにお見かけしたような二人連れ、Bさんご夫妻だった。「やあやあ」「今日帰るんでしたね」「アイスランドの火山爆発の影響はなそうですね」「ニュースでも言わなくなりましたね」「お気をつけて」と別れるのだった。私たちは、まず、地図を頼りに、シュテファン寺院の東の路地を進むと、モーツアルトハウスが見つかった。まだまだ、開館の時間には間があるので、入り口の写真だけ撮る。モーツアルトが1784年から87年まで一家で暮らした家だ。

 ドーム小路からブルート小路をたどる。ジンガー通りに出て、ドイツ騎士団の館、ベートーベンの旧居を目指す。モーゼの泉のあるフランツィスカーナ教会前の広場には、ゴミ収集車が数台錯綜していた。若い女性に、地図を見せて尋ねてみると、どうもアーチ状の抜け道を通って進むらしい。自転車の女性は地元の人だろうと尋ねれば、地図上はまさにここだけど、と首をひねる。あちこちの小路には、カフェのテーブルやいすが重ねられ、昨夜の雨に打たれたのか、わびしい朝の光景ではあった。もう仕方がないとあきらめて、大通りに出ることにする。途中、建物の表札を見ながら、ここは、ジャーナリストたちの会の事務所らしい、どこかのプロフェッサーの住まいらしい、などと憶測を楽しみながら、中庭へと失礼することもある。アンカー時計の見えるホーハーマルクトに出た。実は一昨日もあるレストランを探しに、この辺をうろうろしたことがあったのだ。仕掛け時計のある、この空中の渡り廊下は、旧アンカー保険会社の社屋ビルをつなぐものだったという。いま、地図をよく見ると、きのう、めぐり廻った旧市庁もすぐ近くにあったのだった。あまり「収穫」はない散策ではあったが、シュテファン寺院近くの本屋さんTYROLIAでカレンダーでも買って帰ることにした。 

 今度こそ、事前の調査を綿密にして、効率よくウィーンめぐりをしたいとひそかに期するのだった。 

 今回、ダイヤモンド社の「地球の歩き方」、昭文社の「個人旅行」シリーズのガイドブックのほかに、各施設のカタログ、ウィーンでは、次の2冊が役に立った。

 

①山口俊明『ウィーン旧市街 とっておきの散歩道』(地球の歩き方Gem Stoneシ リーズ) ダイヤモンド社 2008年) 

②松岡由季『ウィーン 美しい都のもう一つの顔』(観光コースでないシリーズ) 

 高文研 2004年)

(どこの中庭だったか)

Nakaniwa

(シナゴーグが近い、遠くに警官が立つ)

Sinagogugatikai 

(フランツイスカーナー教会)Mozenoizumi_2

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