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2010年11月12日 (金)

ふたたび、ワイエス展へ

今回のワエス展は、丸沼芸術の森所蔵の「アンドリュー・ワイエス展~オルソンハウスの物語」(埼玉県立近代美術館 2010年9月25日~12月12日)で、ワイエス(1917年~2009年)は昨年1月亡くなったので「回顧展」かな、思ったが、今回は「丸沼芸術の森」所蔵に限られる。熱烈なワイエスファンというわけではないが、気になる画家のひとりで、本ブログでも、私のワイエス体験を記したことがある。 Photo_8

ワイエス展、bunkamura へ(200811月)

http://dmituko.cocolog-nifty.com/utino/2008/11/bunkamura-7f3a.html

表題にある「オルソンハウス」とは、ワイエスが後に妻となる少女を介して知り合った、アメリカ、メイン州のクッシンングという海沿いの村のオルソン家のことだ。その家を守るアルヴァロとクリステイーナの姉弟とその家の隅々までを、毎夏通っては弟姉が亡くなるまでの30年近く描き続けたのだ。主にブルーベリーや野菜を収入源とする農場を切り盛りする弟、体が不自由ながら自立して家事もこなす姉、海辺の丘に建つ家、そして家の内外の小舟、牛や馬、農機具、生活道具などを克明に描き続けている。一枚の水彩画のための幾枚もの習作のデッサン、その過程もわかるような展示も多い。今回は、ペンシルヴェニア州のチャッヅ・フォードの住まいの本拠地の作品がないのはさびしいけれど、納屋の壁、柵、杭,手押し車、バケツ・・・、私の好きな一枚は、「穀物袋」(1961年)。納屋の日の当たる入口近くに無造作に置かれた穀物袋を納屋の中から描く。その微妙な陰影の精密さ、入口の外に立つアルヴァロらしきシルエット、土間にまでその影を延ばす。日差しの明るさと人間の営みが濃縮されているような一枚に思える。

埼玉県立近代美術館は北浦和公園の中にある。すっかり色づいた大イチョウと色づきかかけた二本が見事だった。その下では誰もが見上げているのが遠めに見えた。近づくと、私も思わず見上げるのだった。その日は11月には珍しく、各地に黄砂が覆ったというが、気付かなかいまま、千葉からの小旅行は終わった。

Photo_7

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