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2010年12月27日 (月)

「佐倉市自治基本条例案」否決されました

本ブログの1111日「『自治基本条例』の行方」*で触れた「佐倉市自治基本条例案」は、11月定例市議会の最終日、1222日に否決された。報道によれば、賛成11、反対18だった。案の出来の悪さと拙速さについて、議会のいろんな会派や政党の市議から発信されていたし、反対の請願や陳情も提出されていた。私も、一市民としての意見を提出していた。意見書は70通を超えたそうだ。請願の世話役をしていた友人によれば、署名は合わせて905筆に及んだという。結局、議会では、蕨市長提出案を支持する「さくら会」と公明党の賛成しか得られなかったわけだ。市長提案がこういう形で否決されるのはまれなことではなかったか。現市長が、来年4月の市長改選の目前になって、マニフェストにかかげた自治基本条例制定に焦った結果なのだが、そこに費やされたエネルギーと経費はなんだったのだろか。一部の反対市議からは、12月の議会では継続にして、来年2月定例会で廃案といったスケジュールも聞こえてはきたが、報道によれば、市長は「4月に再選した場合、(どうするか)精査して考える」と話したそうだ(『朝日新聞』20101223日千葉版)。ひとまず、ほっとしたが、どういう形で再燃するか注目する必要があろう。

http://dmituko.cocolog-nifty.com/utino/2010/11/post.html

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コメント

石井様
コメントありがとうございます。今この時期に時間とエネルギーを費やしての自治基本条例の策定の意義がまだ見いだせないでいます。どのような役割があるのか探っていきたいと思います。

投稿: 内野 | 2011年2月 3日 (木) 15時40分

 自治体総合政策研究所の石井といいます。佐倉市の自治基本条例が否決されたことを内野さんのブログで知り、驚きました。そして、その否決は、市民の意思だったということを知り、更に仰天しました。
 
 関連の記事を読ませていただきましたが、まったく同感です。
 実は、私は流山市の自治基本条例原案づくりに専門家として関わった(ボランティアです。)のですが、その経験や本質論から言って、自治基本条例という、わがまちの憲法を定めるわけですから、懇談会形式はすべきではないと思います。

 やはり、市民協議会等を作って、多くの市民を巻き込んだ手法で、まち全体に広げていく努力が必要です。そうでなければ、残念ながら、内野さんが仰るとおり、懇談会、審議会なるものは、アリバイになることがほとんどです。

 それでは、わがまちの憲法を定める意味がありません。

 もう一度、仕切りなおしということのようですから、市民主導で条例を草案してもらいたいと思っています。
その際、現在、私がHPに連載している「市民と職員のための『自治基本条例』読本」が参考になると思いますので活用ください。市民向けにやさしく書いています。

 既制定の自治基本条例をみますと、「まちづくり条例」との混同がみられ、そのために、法的におかしな基本条例が制定されています。その辺を理解する上でも、また、条例の本質を知る上でもよいテキストであると思います。

 HPのアドレスは、http://www.jisouken.com/です。
 

投稿: 石井秀一(自治体総合政策研究所) | 2011年2月 1日 (火) 08時51分

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