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2011年1月14日 (金)

次々に現れた「伊達直人」の背景にあるもの~行政や社協へ寄付するよりも 

 

 「タイガーマスク現象」というのだそうだ。暮から、児童養護施設などへのランドセルをはじめとする多岐にわたるプレゼントや現金による寄付が相次いでいる。12日の夜のNHKテレビのニュースによれば、全国全県にわたり、350件余りに及ぶという。千葉県内にも広がりを見せている。この善意の輪の広がりの特徴には、送り主の匿名性と宛先・目的の特定にあると思う。

 もちろん、日常的にこれらの施設にプレゼントを届けたり、ボランティアの形で支援をしたりしている方々も多いと思う。しかし、群馬県中央児童相談所の「伊達直人」の件が報道されたのをきっかけにこうした現象が広がったのは、一般市民の側の機微に触れるものがあったからではないかと思う。たとえば、私自身も定額給付金を受け取らずに、寄付したいと考えたこともあったし、日常的に会費や寄付を募っている社会福祉協議会、共同募金に応ずることもできるのだが、このブログに何度も書いているように、その募金の集め方や使われ方を思うと、とうていその気にはならないのだった。いつも、ほんとうに施設にいる子どもたちやお年寄りにきちんと届いているのだろうか、という不信感が伴う。千葉県庁のとてつもない不正経理問題一つをとっても、佐倉市の地域福祉政策の決められ方を見ても、不透明なことばかりなのだから。

 今回の「伊達直人」たちも、心の隅で、きっと、より直接的に、より身近な施設に、自分の思いを届けたかったのではないかと思う。社協の広報に見受けられるような、名入りで大口寄付をするでもなく、ひそかに思いを遂げたかった気持ちがわかるような気がする。

こうした善意の広がりに対して、わけ知りに、善意の受け皿としてシステム化?する必要を説いている識者もいたけれど、システム化すると、人件費だ、事務費だ、とかが真っ先に確保されてしまうのが常なのを、市民はどこかで感じ取ってしまっているからなのではないだろうか。

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コメント

困っている人のために何かをしてあげたいという気持ちはすべての人が持っている人間としての本質であると思います。日本人はカネというものにあまり綺麗な印象を抱いていないように思われます。カネ儲けは「悪」である。カネ持ちはけしからん。政治とカネの問題にしてもそうです。カネを使うことの裏に何かいかがわしい心があるのでは?と疑われてしまうことも気にします。

現実に寄付はしても、そのカネがどのように使われ、それによって助かった方が本当にいるのかどうかの報告がほとんどなされないのも問題です。国や地方自治体の税金も同様です。本当はカネに困っている人はいないのです。カネは手段であり、目的はないことを日本人は再確認する必要があると思います。衣食住が足りて他に何を求めるのか?

投稿: つじお | 2011年2月 8日 (火) 12時43分

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