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2011年7月 9日 (土)

佐倉市、近く小学校では~放射線量数値の究明を

 佐倉市が5月末と6月半ばに一部の教育施設や公園で、空間放射能線量の測定が実施され、その結果が発表されたのは、本ブログでもお知らせした。(630日付「佐倉市もホットスポットです!直ちに対策を」)

 72日(土)は、近くの小学校の授業参観と教育ミニ集会の日だった。地域にもオープンされる。自治会の役員をやっている頃は、近くの中学校のミニ集会には参加していたのだが、いまは縁遠くなってしまった。今回小学校のミニ集会に参加した友人の話を聞いてびっくりした。

その日は、日本科学技術振興財団の出前講座「放射能を知ろう」があって、校内のあちこちを簡易測定器「はかるくん」で、計ったというのだ。これは昨年度来からの文部科学省による原子力・エネルギー教育支援事業の一環だという。「はかるくん」なんてふざけた名前なのだが、今回は威力を発揮しているらしい。以前は、個人にも貸出していたが、現在は、自治体・学校関係に限っていても、順番待ちらしいことが財団の「はかるくんWeb」に書いてある。

 何に驚いたかと言えば、やはり放射線量の値だった。グランドのあちこちで0.38マイクロシーベルト/時間とか0.32とかいう数値が出ていたという。佐倉市が計ったときは0.27(地上50cm)、その日の講師の話によれば、福島第1原発の水素爆発後に飛散したもので、増えていくものではない、除染をすれば心配はない、と明言していたという。しかし、減ってはいない。小学生の保護者ならずとも、不安である。給食や屋外活動はどうであろうか。

 佐倉市は、文部科学省の福島県内学校向けの暫定措置をうのみにして「安全宣言」ばかりを続けるのではなく、他の自治体にもならって、もっと現実的に 早急に、測定の場所や頻度を増やすべきではないか。その数値の推移と共に、原因をたどり、対応しなくてはいけないはずだ。佐倉市の、この数値は、あの同心円から遠く離れた「ホットスポット」と言えるのではないか。

放射能への国民の不安を「集団的ヒステリー」という自民党石原幹事長発言、「脱原発はポピュリズム」という民主党前原前外相発言には、その根底に、国民の素朴な不安を無視し、企業利益を優先する姿勢が見える。政府や企業、時には自治体の「怠慢」や「ウソ」を後手、後手に騒ぎ立てるマス・メディアにも怒りを禁じえない。私たちは、情報に踊らされるのではなく、今こそ、冷静に、情報の海から真実をすくい、エネルギー政策の見直しや転換への道筋を考えるチャンスだと思う。

九州電力の「やらせメール」に似たケースは、これでもか、これでもかと「御用学者」の起用を憚らない政府、御用学者に加えて「御用市民」を抱える自治体にも横行しているではないか。

7月1日、思いがけず、3株目のアマリリスが咲き始めた

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