佐倉市から回答が届きました~難しいからやりたくない?
6月30日の本ブログ記事の通り、佐倉市は、ホットスポットと呼ばれる柏、松戸、流山、野田市などと並んで福島第1原発事故後の空間放射線量の数値が高いことがわかったので、佐倉市長宛に「市民の声」として、意見を提出した。以下参照。
「佐倉市もホットスポットです!直ちに対策を」(6月30日)
http://dmituko.cocolog-nifty.com/utino/2011/06/post-d9fb.html
その回答が、3週間以上もかかって本日 7月22日に届いた。以下がその文面である。文中にある「佐倉市放射線対策検討委員会」は6月3日に発足したそうだが、ホームページを見ても、何をやっているかの発信がない。事務局に尋ねてみると、いまだに担当課の連絡調整を行っているらしい。なんと委員長が鎌田副市長だ。「横並びが好きな役人」と市議の間でも評判の人だけあって、仕事が遅い。首都圏では、川口市、野田市が独自の基準を設けたのに続いてに、7月20日、柏市教育委員会において、「私立の学校、保育園、幼稚園で、空間放射線量が1マイクロシーベルト/時間以下でも、周辺に比較して高ければ、草刈り、土砂の撤去、水洗いなどの清掃すること」を明らかにしている。また、8月以降は、園児や生徒に電子式個人積算線量計を導入するとしている(毎日新聞7月21日)。 市役所のホームページには「市政へのご意見・ご提案」というサイトがあるが、「市民の方から寄せられた主なご意見・ご提案と回答の概要をご紹介しています」との説明がある。「主な」「概要」との断りもある。私の提案はどのように掲載されるのだろうか、あるいはされないのだろうか。
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23佐秘第1号-131
平成23年7月21日
×× ××様 佐倉市長 蕨 和雄
お寄せいただいたご意見について(回答)日ごろより、市政にご理解とご協力をいただきありがとうございます。平成23年6月30日付けでお寄せいただいたご意見について、下記のとおり回答いたします。
記
(1)夏休みを控え、測定器を借りてでも早急に測定を継続すること
放射線の測定については、測定・監視体制の拡充を図ることにより、広域的、かつ継続的に対応してまいりたいと考えております。なお、佐倉市で購入する測定器が、7月下旬に納品される予定です。
(2)放射能線量についての問い合わせ先を市役所の縦割りでなく、統一した窓口を設置すること
測定の対象となる各施設の構造や利用状況が異なることから、問い合わせに対しては、施設の状況に精通した所管課が対応することが好ましいと考えております。なお、佐倉市の放射線対策を検討するため、市内部の組織として「佐倉市放射線対策検討委員会」を設置し、庁内での情報の共有化と今後の統一した方向性を検討しております。
(3)文科省の福島県下での非常時的な数値を漫然と受け入れるのではなく、子供たちの健康を守るべく、その未来を守る佐倉市独自の規制数値を検討すること
現在、各自治体が放射能問題に苦慮しているのは、以下の3点が主な原因であると考えています。
・事故前の放射線量データがないため測定値との比較ができず、安全性を客観的に判断できない。
・測定に使用する機器、対象となる核種と放射線種、測定精度、測定場所の基準、安全と判断する値などが定まっていない。
・低放射線量における人体への影響について研究が進んでおらず、専門家の意見が統一されていない。これらの問題について、放射線の研究施設や専門家を有していない市町村レベルで判断するのは極めて困難です。また、市が独自で判断基準を策定することにより、合理的根拠に基づかない過剰な反応や、放射線量の大小や変化の大きさに翻弄されることによる風評被害の発生や差別のおそれがあるだけでなく、適切な対応に欠けることにより、結果として子どもも含めた市民の皆さまの安全・安心を損なう事態が生じることも考えられます。
以上のことから、放射能問題に関して、佐倉市独自で判断基準を策定することについては、難しいと判断しております。そこで、佐倉市といたしましては、科学的な知見や情報収集に努めるとともに、測定体制の整備を図りながら、併せて、国及び千葉県において、統一的な基準や行動指針等を早急に示すよう働きかけております。
〔問い合わせ〕
放射線について 環境保全課 ℡043-484-6150
保育園の測定について 子育て支援課 ℡043-484-6245
公園の測定について 公園緑地課 ℡043-484-6165
学校、幼稚園の測定について 指導課 ℡043-484-6185
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