中秋の名月を仰ぎ、機影を数える~航空機騒音のその後
9月に入っても、残暑が厳しいが、夜のウォーキングを再開した。これまで一緒だった友人は、お連れ合いの単身赴任先にしばらく滞在である。一人で歩くときは、近くの中学校のグランドや田圃の上の陸橋の端まで往復したりする。体育祭が終わったばかりの中学校のグランドは、草刈りなどが行き届き、トラックも歩きやすい。遅い仕事を終えて、昇降口から出てきた先生に声をかけられた。「こんばんわ」と近づいてくる。「こんばんわ」と返しても近づいてくる。「ジョギングですかあ~、教頭の○○です」「はい、いけなかったですか」と、こちらもつられて思わず名乗ると「どうぞ、どうぞ、お気をつけて」と離れて行った。どうも「怪しそうな者には声をかけろ」を実行されたのかもしれない。気を取り直して、歩き始めた夜もあった。
200mトラックの10周がひとまずの目標だ。ひたすら歩いていて、やはり気になるのが、低空で赤や黄の灯りを煌めかせながら、北の空から南にむかう航空機の騒音である。いずれも羽田空港へ着陸態勢に入る航空機なのだ。そして、遠くの南の空には、多分千葉市上空辺りなのだろう、いつも2~4機の灯りが西側に向かって漂っているのがわかる。この佐倉の上空から千葉市に向かう東日本からの着陸便と西日本からの着陸便が、千葉市上空で、直角に曲がって羽田に向かうのだから、千葉市住民の航空機騒音は、佐倉上空の2倍以上ではないか。18日には、その千葉市方面の上空に3機が高度を違えて、縦に並んでいた。1時間に35便を上限とする、という話を聞いたことがある。また、西の空、遠くには、南から北へ高度を上げて行く機影が絶え間ない。これは離陸便なのであろう。
トラックを歩きながら、上空通過の航空機を数え始めた。メモによれば、以下のようになった。
9月6日(火) |
8時30分~9時 |
8機 |
9月11日(日) |
8時20分~50分 |
3機 (+高空2機) |
9月12日(月) |
8時15分~45分 |
7機 |
9月14日(水) |
5時30分~6時 |
7機 |
9月16日(金) |
10時05分~35分 |
9機 |
9月17日(土) |
8時15分~45分 |
8機 |
9月18日(日) |
8時20分~50分 |
9機 (+高空3機) |
この航空機騒音の話をすると、佐倉の人でも、成田空港の発着便とよく間違える。成田空港への発着は、佐倉市の東、房総半島のもう少し中央部を飛ぶ。その機影も、雲がなければ、東のやや高めの上空によく見える。たった10日間ほどのデータだが、11日の日曜が極端少なかっただけで、全体的に、この時間帯の羽田への低空着陸航空機の数はかなり多い。この着陸コースは、夜の11時までで、あとは海上コースになるというから、16日は、時間いっぱい、目いっぱいの飛行である。ご近所の年配男性は、夜の寝入りばながやかましくてやりきれないとも嘆いていらした。それにしても、県や市から情報提供してもらったデータ(5月1日と5月20日、上記7月27日の本ブログ記事参照)の数字をかなり上回るのはどうしたことか。佐倉市は独自の調査をする気はないとの回答が届いている。
9月12日、せっかくの中秋の名月も風情のないことだった。17日、東南から昇る大きな真朱っかな月も、ただ不気味に見えてしまった。
佐倉の先崎に住む市長に申し上げたい。一度はじっくり、「見上げてごらん、夜の機影を」
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コメント
千葉市中央区の住民です。佐倉市での実際の通過機数等、大変参考になりました。羽田空港着陸機の中でも騒音のきつい高度4,000フィート(1,200メートル)飛行機が1時間に10機近く、通過しているのでしたら、この高度の場合、誰もがうるさいと感じる66db~70dbクラスの騒音になるので、飛行ルート周辺の住民の方々は、かなりのストレスをお感じになられているとお察しします。佐倉市を通過した飛行機は、全て最終的に千葉市中央区に飛行してくるのでよく分かります。佐倉市の対応ですが、自らが住民のために騒音実態を調査しようとする感じでは無いように思えるのが残念ですね。千葉市では住民の騒音に対する苦情により、「航空機騒音短期調査」を実施し、その結果を7月に公表しています。
投稿: ティーキャス | 2011年9月25日 (日) 00時14分