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2011年11月 8日 (火)

佐倉市上空、飛行の可能性のすべて~やはり、実態調査が必要なのでは

 佐倉市上空の航空機騒音が気になり出し、半年がたった。本ブログでもこれまで3回ほど触れた。ウォーキングの折など自分でカウントした結果や市・県の担当課に調査を依頼した結果は、すでに報告した。しかし、羽田再拡張後1年間の、佐倉市上空を飛行した便数の調査は、国交省羽田空港事務所、環境・地域振興課でも無理で、最終的には佐倉市上空を「飛行した可能性のある」便数の算出は可能ということで調査を依頼した。いったい佐倉の上空に何機が、どのくらいの高度で飛んでいるのだろうか。

 この春以来、短時間ながらの断続的に黙視した結果の一部は報告済みだが、その後も細々続けているものの、データとはなりにくい。そこで、上記のような依頼となったのだが、届いた報告から、次の表を作成した。

羽田空港着陸便(201010月~20119月)

佐倉市上空を飛行していた可能性のある機数(月別・天候別)

天候別

合計

月合計

天候別

日合計

2010

10

北風

3661

3772

101

117

117

南風悪天

0

0

南風好天

111

0

11

北風

3052

3619

111

57

104

南風悪天

123

0

南風好天

444

47

12

北風

2737

3551

121

112

112

南風悪天

66

0

南風好天

741

0

2011

1

北風

3334

3459

11

111

111

南風悪天

0

0

南風好天

125

0

2

北風

2840

3261

21

79

107

南風悪天

103

0

南風好天

316

28

3

北風

2569

3691

31

108

108

南風悪天

98

0

南風好天

1024

0

4

北風

1712

4385

41

36

127

南風悪天

924

0

南風好天

1749

91

5

北風

2195

3927

51

0

223

南風悪天

379

148

南風好天

1353

75

6

北風

2062

4141

61

118

118

南風悪天

753

0

南風好天

1326

0

7

北風

1184

4345

71

40

131

南風悪天

690

0

南風好天

2471

91

8

北風

2006

4193

81

116

116

南風悪天

436

0

南風好天

1751

0

9

北風

1707

4035

91

117

117

南風悪天

451

0

南風好天

1877

0

年間

総計

北風

29059

46379

南風悪天

4023

南風好天

13297

6時~2259分。23時~559分は海上ルートになる)

①北風:C滑走路使用の北方面からの着陸便で、

佐倉上空を北から南に飛行、高度60008000フィート

②南風悪天:B滑走路使用の南方面からの着陸便で、

 佐倉上空を南から北に飛行、高度4000フィート

③南風好天:D滑走路使用の北方面からの着陸便で、

 佐倉市上空を北から南に飛行、高度4000フィート

この調査結果で、年間総計をみると、この1年は、高度の高い北風仕様飛行が62%を占め、高度の低い南風仕様飛行が38%を占めている。当初、私は、春夏季は南風、秋冬季は北風が圧倒的に多いという認識だったが、それほど単純ではないことがわかった。羽田空港付近の天候・風向きに左右されるとのことだから、この仕様は季節を越えて混在している。また、同じ羽田への着陸便は北方面からの便と聞き、そう思い込んでいたが、南風悪天候時の南方面からの着陸便も、佐倉市上空を南から北へと全く逆方向に飛ぶことがわかった。

さらに、各月1日の飛行ルートも調べてもらった。100130便の間を推移するが、例えば51223便は突出している数字だが、こういう日も時々ある様で、ちなみに私の手帳には、「風が強く暑い」とあった。

といっても冬に向かえば、相対的に、高度の高い北風仕様の飛行が多くなり、騒音はやや緩和されるのは事実だ。だからと言って、あの夏の低空飛行から受ける騒音を忘れてはいけない。今朝の新聞報道によれば、117日、千葉市熊谷市長は、市民からの強い要請を受けて、飛行ルートの変更、分散化、高度の引き上げという具体的な改善策を、国交省松原副大臣に面談、要望したとある(東京新聞、千葉日報など)。

たしかに、佐倉市は千葉市ほどではないが、私が断続的、断片的にカウントしたメモや感触からは、上記の数字より多いのだ。「可能性がある」数字より多いということはどういうことだろう。夕刻から午後8時台の30分間で7機前後、多いときは9機を数える。佐倉市でも、何とか飛行実績を明確にしてほしい(118日)。

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