佐倉市上空、飛行の可能性のすべて~やはり、実態調査が必要なのでは
佐倉市上空の航空機騒音が気になり出し、半年がたった。本ブログでもこれまで3回ほど触れた。ウォーキングの折など自分でカウントした結果や市・県の担当課に調査を依頼した結果は、すでに報告した。しかし、羽田再拡張後1年間の、佐倉市上空を飛行した便数の調査は、国交省羽田空港事務所、環境・地域振興課でも無理で、最終的には佐倉市上空を「飛行した可能性のある」便数の算出は可能ということで調査を依頼した。いったい佐倉の上空に何機が、どのくらいの高度で飛んでいるのだろうか。
この春以来、短時間ながらの断続的に黙視した結果の一部は報告済みだが、その後も細々続けているものの、データとはなりにくい。そこで、上記のような依頼となったのだが、届いた報告から、次の表を作成した。
羽田空港着陸便(2010年10月~2011年9月)
佐倉市上空を飛行していた可能性のある機数(月別・天候別)
月 |
天候別 |
合計 |
月合計 |
日 |
天候別 |
日合計 |
2010 10月 |
北風 |
3661 |
3772 |
10・1 |
117 |
117 |
南風悪天 |
0 |
0 | ||||
南風好天 |
111 |
0 | ||||
11月 |
北風 |
3052 |
3619 |
11・1 |
57 |
104 |
南風悪天 |
123 |
0 | ||||
南風好天 |
444 |
47 | ||||
12月 |
北風 |
2737 |
3551 |
12・1 |
112 |
112 |
南風悪天 |
66 |
0 | ||||
南風好天 |
741 |
0 | ||||
2011 1月 |
北風 |
3334 |
3459 |
1・1 |
111 |
111 |
南風悪天 |
0 |
0 | ||||
南風好天 |
125 |
0 | ||||
2月 |
北風 |
2840 |
3261 |
2・1 |
79 |
107 |
南風悪天 |
103 |
0 | ||||
南風好天 |
316 |
28 | ||||
3月 |
北風 |
2569 |
3691 |
3・1 |
108 |
108 |
南風悪天 |
98 |
0 | ||||
南風好天 |
1024 |
0 | ||||
4月 |
北風 |
1712 |
4385 |
4・1 |
36 |
127 |
南風悪天 |
924 |
0 | ||||
南風好天 |
1749 |
91 | ||||
5月 |
北風 |
2195 |
3927 |
5・1 |
0 |
223 |
南風悪天 |
379 |
148 | ||||
南風好天 |
1353 |
75 | ||||
6月 |
北風 |
2062 |
4141 |
6・1 |
118 |
118 |
南風悪天 |
753 |
0 | ||||
南風好天 |
1326 |
0 | ||||
7月 |
北風 |
1184 |
4345 |
7・1 |
40 |
131 |
南風悪天 |
690 |
0 | ||||
南風好天 |
2471 |
91 | ||||
8月 |
北風 |
2006 |
4193 |
8・1 |
116 |
116 |
南風悪天 |
436 |
0 | ||||
南風好天 |
1751 |
0 | ||||
9月 |
北風 |
1707 |
4035 |
9・1 |
117 |
117 |
南風悪天 |
451 |
0 | ||||
南風好天 |
1877 |
0 | ||||
年間 総計 |
北風 |
29059 |
46379 |
|||
南風悪天 |
4023 | |||||
南風好天 |
13297 |
(6時~22時59分。23時~5時59分は海上ルートになる)
①北風:C滑走路使用の北方面からの着陸便で、
佐倉上空を北から南に飛行、高度6000~8000フィート
②南風悪天:B滑走路使用の南方面からの着陸便で、
佐倉上空を南から北に飛行、高度4000フィート
③南風好天:D滑走路使用の北方面からの着陸便で、
佐倉市上空を北から南に飛行、高度4000フィート
この調査結果で、年間総計をみると、この1年は、高度の高い北風仕様飛行が62%を占め、高度の低い南風仕様飛行が38%を占めている。当初、私は、春夏季は南風、秋冬季は北風が圧倒的に多いという認識だったが、それほど単純ではないことがわかった。羽田空港付近の天候・風向きに左右されるとのことだから、この仕様は季節を越えて混在している。また、同じ羽田への着陸便は北方面からの便と聞き、そう思い込んでいたが、南風悪天候時の南方面からの着陸便も、佐倉市上空を南から北へと全く逆方向に飛ぶことがわかった。
さらに、各月1日の飛行ルートも調べてもらった。100~130便の間を推移するが、例えば5月1日223便は突出している数字だが、こういう日も時々ある様で、ちなみに私の手帳には、「風が強く暑い」とあった。
といっても冬に向かえば、相対的に、高度の高い北風仕様の飛行が多くなり、騒音はやや緩和されるのは事実だ。だからと言って、あの夏の低空飛行から受ける騒音を忘れてはいけない。今朝の新聞報道によれば、11月7日、千葉市熊谷市長は、市民からの強い要請を受けて、飛行ルートの変更、分散化、高度の引き上げという具体的な改善策を、国交省松原副大臣に面談、要望したとある(東京新聞、千葉日報など)。
たしかに、佐倉市は千葉市ほどではないが、私が断続的、断片的にカウントしたメモや感触からは、上記の数字より多いのだ。「可能性がある」数字より多いということはどういうことだろう。夕刻から午後8時台の30分間で7機前後、多いときは9機を数える。佐倉市でも、何とか飛行実績を明確にしてほしい(11月8日)。
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