1月7日、宮ノ台地区を測ってみると
暮に、町内自治会の回覧板で「除染“低減”工事」のお知らせが回ってきた。近隣公園8公園が図示されていた。それを見ると、すぐ近くの、私も毎朝太極拳に集まるユーカリが丘北公園が工事対象となっていない。おかしいぞ、市内300近い公園の中で、数値の高い48公園の一つとして、優先除染対象になっていたはずだが。公園緑地課に聞いてみると、数値が下がったので、今回の対象にはなっていないというのだ。この公園については、私も何度かの測定に参加していて、決して低いということはない。高いという認識だった。私たちの測定会でも、今回ぜひ測定の対象にしてもらいたいとして、実現した。
ユーカリが丘北公園、早く安心して散歩したいヨ
ユーカリが丘北公園については、11のポイントで5㎝、100㎝を測定した上で、その外周を、かなりの地点の側溝、植込み、生垣、石積みで測定した。公園の内外で、市の基準値0.223より低いところを探すのが難しいくらいなのだ。やはりというか、放射線量の自然低減があり得ないことがわかる。その他、井野中学校の給食室近くの通用門の門扉下の細いグレーチング上5㎝の高い数値にびっくりした。早く除去してあげたい。それには、普通のごみのルートとは異なる除去物回収 ルートと仮置き場が必要なのである。
2012年1月7日(晴れ)
数値は、測定地点数か所、高さ5㎝・100㎝を含めての最低・最高値とした。
(この数値の採り方は佐倉市の除染状況の結果報告に倣った)
単位はμ㏜/h
宮ノ台地区測定結果の一部(詳細データから作成)
http://dmituko.cocolog-nifty.com/miyanodaisokuteikekka.pdf
ユーカリが丘北公園、二つの測定器で
1月10日、市役所関係担当者との面談、要望・質問書を手渡したが
今回の測定も要望も道路・公園内外の側溝の除染に関する事項が多いことから、また、測定器なども絡み、自治会との協働を提案していることもあったので、道路管理課、公園緑地課、自治人権課などの担当者の話を聞きたかった。あらかじめ要望骨子は渡していたからか、面談の会議室には、市役所側に15~6人は座っていたのに驚いた。当方8人、対面の中央にS土木部長がいる。数年前、井野土地区画整理組合による開発事業に伴う道路について、自治会の対策協議会が市役所と交渉を持った際、総務の法規関係者として、しばしば顔を出していた人物で、法律を持ち出しては、見当はずれの話を得意げに話すのに閉口したのを思い出す。どうも、今日は彼の呼び出しで、上記3課に加えて、環境保全課、下水道課も来ていた。それ自体、当方にとってはありがたいことだっ
たのだが、その話の中身に内容がなく、今後への意欲も感じられないのだ。
私たちは、学校、公園、道路の除染は、当然キメのこまかい測定が前提ではあるが、同時に、低線量被ばくを食い止めるための除染は、一刻も争うのだ。私たちの会からも6月から早急な除染を提案していたが、当時は、国の年間20ミリシーベルトの基準を掲げ、除染には一切反応しなかった。8月下旬にその基準が年間1ミリシーベルトに変更されると急遽、佐倉市も独自の0.223μ㏜/hという基準と除染計画は9月初旬に公表された。以来4か月、いったい何をやっていたのか。測定とその結果発表には熱心だが、その発表も決して検索しやすいものではないし、除染工事も施設ごとの入札で、除染による除去物の保管は施設内と限定されていた。もっと広範囲になる道路の側溝除染工事による除去物の保管処理だって、とっくに考えておかなければならないはずではなかったか。年が明けても、仮置き場がない、国の特措法でも確保してくれない、どこに決めても周辺の市民の反対に遇う、「困った」「困った」の大合唱なのである。遊休の公有地が、塩漬けの市有地がないのか。施設跡がないのか、利用のない施設がないのか。一か所でも周辺住民に打診したのか。 担当者の話を聞いていても、危機感がないし、意欲が感じられないのだ。
やる前から、やらないためのガードを固めるのが市役所のやり方だ。公園除染工事後の除去物埋立場所の表示と立入禁止表示について、私が担当課に尋ねたとき、担当者は、「そういう表示を嫌う市民がいる」「周辺の土地の資産価値が下がるから、表示するなという市民の声がある」などと確かに答えていた。不動産業者ならいざ知らず、多くは、終の棲家として暮らしている市民は、資産価値と健康被害のどちらを選ぶだろうか。今回の面談で、そういう市民の声は、具体的にあったのですか、と問えば「なかった」ということで、単なる憶測にすぎなかったのだ。もっとも、国からの指導で埋立場所の表示・立入禁止表示は実施することになったそうだ。いやはや。
1月8日、除染工事対象の公園「子の神公園」に差し掛かると、公園内で清掃をしている人たちがいた。公園内には泥の山も見受けられる。作業員に思わず「除染工事ですか」と聞けば、「いや、普通の側溝清掃です、だいぶ泥がたまっていました」という。公園内の側溝と言えば、今回測定のユーカリが丘北公園内のやや細い幅の側溝はもちろん基準値を超えていた。除染の前に、側溝掃除?なんか腑に落ちないので、面談の折、尋ねてみると、「いや、今入った情報だと、子の神公園は除染工事を始めているということなので、それは除染工事です」という。「除染工事中」「立入禁止」などの看板は一切なかったし、少なくとも作業員は除染工事の自覚がないわけだ。駐車中の工事会社の名前だけは記憶にとどめたのだが、「その業者は入札業者の名前でないから下請けだろう」ということで、「業者に徹底させます、申し訳ありません」という顛末だった。ことほど左様と言ってもいいかもしれない。
これまでの原発事故による放射能汚染についての本ブログ記事も本数が増えた。年の初めでもあり、読み返してみると、繰り返しも多いが、自分が居を置く自治体のふがいなさがいっそう身に沁みる。関心のある方はどうぞ閲覧下さい。
6月30日:佐倉市もホットスポットです、ただちに対策を!
http://dmituko.cocolog-nifty.com/utino/2011/06/index.html
7月9日:佐倉市、近くの小学校では~放射線量、数値の究明を
http://app.cocolog-nifty.com/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=68978718&blog_id=190233
7月18日:佐倉市、ようやく第3回空間放射線量測定~依然として高い放射線量
http://app.cocolog-nifty.com/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=69092457&blog_id=190233
7月22日:近くの公園の放射線量を測定してみました~やはり、まだ高い
http://app.cocolog-nifty.com/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=69145125&blog_id=190233
7月22日:佐倉市から回答が届きました、難しいからやりたくない?
http://app.cocolog-nifty.com/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=69148946&blog_id=190233
7月29日:放射線量測定器に参加して~佐倉市は落葉や汚泥の早急な除去を
http://app.cocolog-nifty.com/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=69234350&blog_id=190233
8月24日:佐倉市はどうする!放射能汚染問題と市民1・2・3
http://app.cocolog-nifty.com/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=69550495&blog_id=190233
http://app.cocolog-nifty.com/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=69550470&blog_id=190233
http://app.cocolog-nifty.com/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=69552739&blog_id=190233
9月8日:佐倉市、放射線対策、ようやく除染に踏み切るか~その基準0.223μ㏜/h
http://app.cocolog-nifty.com/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=69727414&blog_id=190233
10月1日:佐倉市の除染はいつから実施されるのか~市議会を傍聴して~計画と補正予算は決まったのだが
http://app.cocolog-nifty.com/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=70014782&blog_id=190233
10月26日:除染はいつから?「こうほう佐倉」臨時号は出たけれど
http://app.cocolog-nifty.com/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=70322474&blog_id=190233
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