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2012年7月22日 (日)

佐倉市は、道路側溝の除染、いまだ手付かず

1.側溝汚染は放置状態
佐倉市は、昨年311大震災による原発事故後、教育施設・公共施設内外の放射線量の測定を続け、佐倉市のHPや広報誌などで公表を続けている。そして、除染についても現地保管という方針で、線量がある程度低減していることは承知している。20119月には、佐倉市独自の基準として「0.223μ/時間」を公表、それに向けての若干の努力は実っているのかもしれない。
しかし、道路側溝・調整池などの放射線量は、周辺よりかなり高い実態を知りながら、測定が始まったのは昨年10月の半ばであり、以下のように3回に分けて、その測定結果を公表しているものの、汚泥の仮置き場が見つからないからと除染は全くされておらず、放置されているのが現状だ。さらに、市内の自治会が毎年、梅雨時の前に実施する側溝清掃が、今年は中止になったことを41日の「こうほう佐倉」で知った段階で、市役所環境保全課、道路維持課に問い合わせた。その折のやり取りを本ブログ記事にもしているので、参照してほしい。 

http://dmituko.cocolog-nifty.com/utino/2012/04/post-aed5.html

 

2.三回の測定結果は・・・ 

道路側溝・調整池の除染については、この記事以降進展がないまま、測定分公表は以下の通り3回目となった。 

20111018日~1125日測定分(156個所)、第112012319日公表 

http://www.city.sakura.lg.jp/0000004099.html 

2012123日~22日測定分(71個所)、第14201245日公表 

http://www.city.sakura.lg.jp/0000006016.html 

2012521日~65日分(53個所)、第212012621日公表 

http://www.city.sakura.lg.jp/0000006991.html

 

たとえば、この測定結果から、わが家に近い測定地点の3回の測定値を一覧してみよう。 

空間放射線量測定結果一覧~宮ノ台・西ユーカリが丘を中心に(2011.102012.6) 

(内野作成)

http://dmituko.cocolog-nifty.com/souteikekkaitirann.pdf 

<注> 

・測定は地上5㎝・50cm100㎝の高さで、実施している。ここでは、地上5 の測定値の平均値のみ掲げた。 

・結果の詳細は上記①②③URLに公表されている。3回目の測定値の空欄は、前回測定値が0.2μ㏜/時間に達してないため、測定が実施されていないことを示す。 

・測定値は平均値で、単位はμ㏜/hである。 

・*測定地点の数字は市のホームページの下記のサイトAに示されているが、非常に読み取りにくい。 地図が現況と大きく異なっているので、正確な地点を示していない。井野東土地区画整理地内は西ユーカリが丘1~5丁目と宮ノ台6丁目に変更されていると宮ノ台・志津地区に限れば、20116月に町名変更があり、Bが示されているにもかかわらず、測定場所は新町名「西ユーカリが丘」ほかの町名を使用していない。 新町名は、備考欄に示した。末尾補記参照。

A.空間放射線量測定場所(志津・臼井・千代田地区) 

http://www.city.sakura.lg.jp/0000006845.html 

B.井野東土地区画整理事業に伴う町名変更図 

http://www.city.sakura.lg.jp/cmsfiles/contents/0000005/5112/nisi_yukari_zu.pdf

 一覧を見ると、この宮ノ台・西ユーカリが丘地区は、佐倉市の基準値を超えている個所が多いのがわかるさらに、1回目から数値が下がっている地点もあるが、38宮ノ台1丁目、43井野地先などは、高止まりしている感がある。前回が0.2μ㏜/hに達しなかったからといって、測定を中止するのは、適切ではなく、定点の数値の推移をみることは重要であることがわかる。ちなみに、今年の1月と2月、我が家の直近の側溝の枡2か所の地上5㎝では、0.40.8μ㏜/hを示していた。

 

3.地図表示の不備~現況と大きく異なる古い地図を使っているのはなぜか 

 上記Aの地図は、測定地点を地図に落としたものだが、第1回目の測定は、201110月半ばに始まっているにもかかわらず、201164日変更のBがまったく反映されておらず、現況とは異なっている。現実に測定しているのは、もちろん現況における新しい道路側溝・調整池であるにもかかわらず、その位置が古い地図に落とされているのはどういうわけだろうか。宮ノ台・ユーカリが丘地区は、井野東土地区画整理事業による開発で、1.6キロメートルの都市計画道路3418号線ができたり、いくつかの調整池が新設されたりして、町名と街区は大幅に変更された。井野東土地区画整理地区は若干の出入りがあって、宮ノ台6丁目と西ユーカリ15丁目にとなった。なぜ新しい地図、新しい丁目や街区で示されないのか。 

 放射線量対策の窓口である環境保全課に尋ねれば、道路維持課に回される。以下質疑の要旨。

 

なぜ古い地図を使用したのか: 

市の地図は、5年に1回くらいしか書き換えず、新しい地図はまだできていない。 

測定場所の表示・表現が「井野地先」など同じ表示がいくつも並び、地図を見ても具体的な場所が特定しにくい。なぜ新しい町名と地番の表示ができないのか: 

 表示については今後検討するが、測定地点の番号を知らせてくれれば、その地番は個別に教えますから。 

  都市計画課では、すでに町名変更図Bを作成済みにもかかわらず、それが活用しようとしない道路維持課。市民は、測定結果と古い地図の間を右往左往して、現況での測定場所がわからない仕組みである。行政縦割りの悪弊がここに表れていよう。いや、ここでは、昨年の6月には変更されている、新しい町名の「西ユーカリが丘15丁目」「宮ノ台6丁目」が測定場所として登場してこないのだ。すでに「井野東土地区画整理事業組合」は2012年2月に解散している。幻の古地図に町名変更前の字(アザ)名のみでしか示されない放射線量測定結果。市民にとっては不親切どころか、正確な事実を伝えようとしない。もしかして、一帯の開発業者の意向を忖度?佐倉の志津地区に引っ越してくる人たちは、佐倉のホットスポットを知ることになるのだろうか。

 

  なお、前回の環境保全課とのやり取りで、地図に落とした測定場所の赤・緑・青色の点、色にまったく意味がないのなら、紛らわしいので統一するように申し入れた。3回目からの地図では修正されていて、少しは見やすくなっていたのだが、古い地図を使用していたこと、現在使われてない地名が使用されていることには、今回気がついた。

 

4.なぜ側溝の除染はしないのか 

  森林や田畑を別にして、街区の放射線量を低減するには、道路端や側溝の汚泥除去が有効であることは知られているが、佐倉市は、一度も側溝の除染は実施していない。なぜかと問えば、「収集した汚泥の保管場所が確保されていないから」との回答を一年以上前から聞かされている。昨年7月、市民グループと環境部長との面談、9月の文書回答、その後の電話でのやり取り、今年の4月、今回のやり取りにおいても「保管場所が見つからない」とテープレコーダーのように繰り返す。この1年間、保管場所確保にどのような努力をしたのか、私たち市民には、一切聞こえてこない。1か月に12回開かれる放射線量対策協議会で検討しているというが埒が明かない様相だ。かたや市民は、毎日、放置された側溝からの放射線被曝を受けているというのに・・・。花火大会とか、婚活事業で二組ゴールインしたとか、はしゃいでいる場合かとも思う。 

  仮置き場の候補地として、地元と交渉中である小篠塚(旧焼却施設、1966年開設、1989年解体撤去)、6月の市議会質疑で明らかにされながら、市民にはいっこうに明らかにしようとはしない。地元の不安は、市民全体の不安でもある。市民が放射線から身を守るために、すぐにでもできることは何か。市は、例えば、市有地ないしは国や県の公有地の情報と放射線量汚染の実態を開示して、市民の知恵を求めるべきだろう。これは放射能対策全般にも共通して言えることではないか。 

 大震災で生じた瓦礫の分散化処理が喧伝され、受け入れないのは非国民のような世論形成がなされた理不尽を思う。汚泥の処理についても、私は、次のように考える。国の最終処分場確保までの仮置き場は、直近の公園や市有地ではいけないのか。もちろん安全対策を施してのことだが、施設や公園における除染で生じた除去物の現地埋立て保管の方針と同様に考えたい。いたずらに遠距離移動することのリスクや経費を考えるのは、瓦礫の分散化処理の場合と同様ではないか。

(2012年7月24日補記)

その後、道路維持課とのやり取りで、私が調べた10か所の範囲で、4か所が旧町名のままになっていることがわかった。いずれも井野東土地区画整理事業地内であって、新しい町名、宮ノ台6丁目、西ユーカリが丘1丁目あるいは4丁目となっていることが判明した。全市的に場所表示と地図を見直し、道路側溝・調整池の「空間放射線量測定結果一覧」の測定場所表示と地図自体を新しいものに訂正するよう、申し入れている。

 

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