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2013年9月 7日 (土)

オリンピック東京招致はいいことなのか

7時に始まったNHK総合テレビのニュースを、いま見ていた。オリンピック東京招致に関する報道が19分近く続いた。その次が、防衛大臣が沖縄知事を訪ねたニュースであった。ご丁寧にエンデイングまでが、IOC総会会場のブェノスアイレスのヒルトンホテルの外観であった。

本ブログでも何回か記事にしているが、オリンピック東京招致報道がおかしい。 きのう、そして今晩から明日の朝にかけて、開催都市が決まるまで、関係番組が目白押しなのはNHKだけではない。手を変え品を変え、東京招致に盛り上がる様子が伝えられている。開催に反対だった人たちはどこへ消えてしまったのだろう。かつてワイド番組のコメンテイターで反対のニュアンスで語っていた人たちの物言いも曖昧になってきた。東京招致に反対しようものなら、「国民に非ず」の勢いである。プレゼンテーション、ロビー活動と横文字に言いなおしてみても、要はスポーツの世界に政治を持ち込む場面に他ならない。震災復興支援へのお礼と言いながら、皇族を最終プレゼンに登場させるという、皇族の政治的利用に踏み切った政府である。

「スポーツの力で元気を与える」というセリフは、もう聞き飽きたし、その嘘っぽさも明らかになりつつある。スポーツをすることやスポーツ観戦をすることによって、人間の心がフレッシュされることは大いに結構である。しかし、そのことが、例えば福島県で仮設住宅での生活を余儀なくされている被災者、原発からの汚水漏れが続くなかでの漁業関係者にとって、支援になることは皆無に等しい。

94日、ブェノスアイレスでの記者会見で、東京オリンピック招致委員会の竹田理事長が「福島は東京から250キロ以上も離れている。東京は安全であり問題がない」と答え、記者たちの顰蹙を買ったらしい。福島県民が聞いたら、どう思うのだろう。96日の報道ステーションでブェノスアイレスの猪瀬都知事と中継でつないで、福島原発の汚染水問題にどう応えるのか尋ねていたが、「もっぱら<風評被害>に過ぎず、東京都が公開している情報をみてもらえば安心してもらえる」という、まるで見当はずれの説明をしていた。まもなく始まるプレゼンテーションで安倍首相が、どんな説明をするのか。

7年後の東京オリンピック招致より、いまやらねばならぬことが山積みの日本、オリンピックという虚業に踊らされてはならない。もし、招致が決まったとして、潤うのは誰なのか、イイ思いをするのは誰なのかをよく監視していきたい。(972035分)

 

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