「朝日歌壇」における小中学生短歌の功罪
最近の「朝日歌壇」では、相変わらず小中学生の短歌の入選が続いている。こうした現象を、私の周辺でも、積極的に評価する人、別にいいじゃない?かわいらしくて、何か少しおかしくない?と反応はさまざまなようだ。私の立場は、すでに以下の記事にもしているが、最近、この記事に賛否のコメントが付いた。多くの方にご覧いただき、議論になればと思う。ただ、私が思うのは、朝日新聞紙上はもちろん、歌壇、歌壇ジャーナリズムにおいても、この論議はご法度のようなのだ。時評などでも見かけない。私の記事へのアクセス件数は、つねに上位を占めているから、まったく関心がないとは言えないのではないか。プロの歌人は、そんな議論に「関係ない」「必要ない」とばかりに黙殺にも近い。それというのも、舞台は「朝日新聞」であり、選者が馬場あき子、佐佐木幸綱、高野公彦、永田和宏という、各々『かりん』『心の花』『コスモス』『塔』における実質的な発行・編集責任者であり、歌壇の「実力者」たちである。その同門や後継者たちまでが選者となっている各様の投稿歌壇でも、ぽつぽつと、小中学生の作品を対象にし始めているのである。
世の文化人や有識者?たちは、たとえば、新聞社やNHK、岩波書店・・・、歌人たちは、加えて、カドカワや講談社・・・には無抵抗なのではないか。果たして、憲法や言論の自由を守りきれるのだろうか。
少し風呂敷を広げ過ぎたカナと思いつつ・・・、このテーマに限らず、大いなる議論や論争が起きない歌壇がさびしい。
「朝日歌壇」、の小学生短歌の入選について(2012年4月29日)
http://dmituko.cocolog-nifty.com/utino/2012/04/post-8723.html
「朝日歌壇」、小学生短歌に入選について、の反響(2012年8月19日)
http://dmituko.cocolog-nifty.com/utino/2012/08/2012429-303c.html
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