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2014年7月29日 (火)

沢山の物語を背負い、隣家からやってきた、ウメ!、16年、お疲れ様でした

   7月18日に亡くなった飼い犬のウメは、今年の猛暑に会わずに済んだのが、せめての救いだった。

  それでも、梅雨の間の蒸し暑さには、息苦しく見えることもあって、クーラーはドライにすることが多かった。夕飯後、大小の排泄が滞りなく完了していると、あとは、ヨーグルトの水割りか牛乳のお湯割りなどをひとしきり飲むと、私の膝枕で寝込んでしまうとソォーっと膝をはずして布団に寝かせたり、添い寝しながら一緒に眠り込んでしまったりすることもあった。そして、夜更けから夜明けに目を覚ましてゴソゴソし出したとき、抱いて門扉近くのグレーチングや浴室に連れて行くと、用を足すことが多くなった。そのタイミングをのがすと、おねしょシートをはみ出して敷物やバスタオルを汚すこともあった。

   朝6時台には目を覚ますので、抱きかかえて所定の場所に走ると、用を足してくれる。居間の自分の場所に戻れば、すぐに朝ごはんのおねだりが始まり、か細く啼きだすのである。牛肉やキャベツが好きだったのに、昨夏の病気以来、獣医師からは、胃腸が弱っているからと、ささみや魚の白身を勧められた。それらをご飯と煮込んだものをよく食べたし、2種類の胃腸薬も嫌がらずに飲み込んでくれた。ときどきご飯に缶詰のおかずを混ぜたりしたが、連れ合いは、毎日同じものだったら飽きるじゃないか、とウメの代弁者を自認することもあったが、ウメは器を舐めるように平らげてくれたのである。

   後ろ足に力が入らず、寝ていることが多いながら、昼間は、敷物をはみ出し、床に出て、立ちあがろうともがく。シャカシャカと弱った足で床を蹴る音がやり切れず、同じ居間でパソコンに向かうことが多い私は、イライラすることもあった。「もう、どうしてくれるの!」と抱いて敷物の真ん中に寝せるのだが、いつの間にかシャカシャカとやり出すのである。しかし、抱き上げたとき、くたくたの身を私に委ね、なんとも情けない、そしてたより切った目で見つめられると・・・。

    いまは、そんな音も聞こえない。朝起きて、あわてて抱いて走りだすこともない。しかし、最後の夜の、苦しかっただろう吐血、絞り出すような啼き声と荒い息遣いがときどきよみがえる。17年と10カ月、どうもありがとう。安らかにと、祈るばかりである。

7月17日、亡くなる前日の歌会に提出したのがつぎの一首だった。

寝たきりの犬の身を返せるてのひらに触るる骨のかたち寂しむ

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