安倍首相の政治資金管理団体(晋和会)でも、こんなことが?「告発」制度に接して
“一般人”として、東京地検に入る!
きのう8月18日、安倍首相の政治資金管理団体(晋和会)の政治資金収支報告書における虚偽記載を告発する告発人と代理人弁護士の二方と、その後の記者会見の手伝いとして、弁護士会館に集合し、告発状を提出するため、東京地検に向かった。やや曇りがちの空のもと、日比谷公園の木々はわずかに戦ぐばかりで、猛暑の一日になりそうだった。
月9に帰ってきたキムタクの「HERO」Ⅱの視聴率が20%を超えたか否かが毎週話題のようだが、ドラマでは検事や検察事務官が激しく出入りする東京地検の玄関、いや、現物は違う。広い階段に、広いガラス張りの正面、階段と歩道の境には柵が在って、狭く開いた入口ではガードマンがチェック、弁護士と一般人の人数が確認されて階段を上る。なんとテレビカメラの望遠が歩道の端に2・3並んでいたような。
小さな窓のある、むかしながらの受付で、弁護士と一般人とが別々の用紙に氏名・目的を記入、ロビーの長椅子に案内される。と、マスコミらしい人が名刺を配り始める。Fテレビの女性記者ということが分かったのだが、警備の人が飛んできて、ここでの取材はお断りです、と注意されていた。「いや、名刺を配っているだけです」と。まもなく、こちらへどうぞ、と案内されたのが、ロビーと目と鼻の先の「面談室」(面会室?)、長机と椅子10人分ぐらいの殺風景な一室、検事や検察事務官が現れるわけではなく、文書課の女性職員がマスクをかけての対応である。名前は名乗るが、ここでは代理人の弁護士の二方とのやり取りで、告発人も随行の私も「一般人」として、同席したのだった。
弁護士の方のお話では、告発がすんなり「受理」されることはむずかしく、すったもんだがあってコピーなら預かるとか、預からないとか、入口のところでもめることもあるという。今回は、預かるが受理ではない、いつになるか分からないが受理すれば通知する、ということが確認されて終了。不特定多数の市役所の窓口、病院職員がマスクというのは当たり前にしても、今回のような状況で「あり」なのかなあ、というのが率直な“一般人”の感想だった。
受理すると、起訴か不起訴の判断がなされ、たとえ不起訴でも、検察審査会に審査を求めることができるから、検察庁としては受理することが厄介らしいのだ。となると、何のための告発制度なのか疑ってしまう。
盛況だった記者会見、翌日の報道は・・・
議員会館内での記者会見や集会、テーマこそ違うが、何回かつき合わされている。開始までの入館証配りである。開始前後の30~40分、会館ロビーで、紹介議員からお預かりした入館証を参加者に手渡し、場所の案内をする程度なので、よほどのことがない限り、立っている時間の方が長い。今回は、議員の秘書さんがしばらく一緒でおしゃべりしていたので、退屈することはなかった。私が会場に入ったころは、22名の方々が詰めかけ、代表というテレビカメラも回っていた。年々、女性記者たちが多くなるのは頼もしいが、まだ、10人には遠い。受付の控に拠れば、朝日・毎日・読売・日経・産経の全国紙はじめ、東京新聞、中国新聞などと共同・時事の通信社に、NHK、フジテレビ、日テレ、TBSテレビ、テレビ東京ほかということになる。この告発のきっかけになった件を報道し、その後も追跡しているサンデー毎日の記者もいて、当日発売のサンデー毎日を頂戴した。
18日は、先月亡くなった犬の月命日であった。アルバムでも広げ、ゆっくり思い出にひたろう、と帰路を急いだ。
ネット上で、報道が確認できたのは、時事、共同の配信、朝日、東京、産経、日経ほか、通信社配信による数紙で、海外の新聞も数紙見られた。
告発の中身については、告発人4人中の一人と代理人8人の代表である澤藤統一郎弁護士のブログに詳しい。
・澤藤統一郎の憲法日記(8月18日)http://article9.jp/wordpress/?p=3323
・醍醐聰のブログ(8月19日 ) http://sdaigo.cocolog-nifty.com/blog/
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