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2015年4月18日 (土)

市長・市議選の争点は「大学誘致」ばかりではない~やっぱり出た”怪”文書「順天堂大学誘致の会ニュースレター」

 明日19日の佐倉市市長選挙の告示日を控え、けさ、私の住む町内にポステイングされたのが表記の「順天堂大学誘致の会ニュースレター」という、新聞全紙大のカラー刷りビラだった。内容は、今年3月末日現在のことらしく、4月になって立ち上げられた「順天堂大学誘致の会」のブログ記事当初とほぼ同様であることから、前から準備をしていたビラだったのだろう。いや、すでにおおかた配布済みのビラかも知れない。発行元は、住所は、モノレールのユーカリが丘駅下の順天堂大学ヘルスプロモーションリサーチセンター内とある。順天堂大学が、ここまでして、市長選に臨むだろうか。こんな風にお金と労力をかけるものだろうか。大学自体のイメージダウンにもなりかねない。

 

 市長選公示前に市内配布をめざすだけあって、さまざまな仕掛けが隠されているようだ。選挙前によく見られる法令違反ギリギリの「怪文書」に思える幾つかの点を見てみよう。

①まず「ニュースレター」と銘打っていながら、号数も日付もない。

 

②見出しにもなっている誘致の会の「発会式」の日付がどこにもない。

発会式は、328日にウィシュトンホテルで開催されているが、ビラの記事には、その日時がどこにも示されていない。

オモテ面の見出しは「~発会式にて:分かってほしい事実をレポート~ 順大誘致に新たな扉を開こう」となっていて、「順天堂大学誘致の会発会式」会場の写真一枚、会場の舞台の横断幕にも日付が記されていなかった。合計8枚の写真が一面の半分近くを占める。

 

③名前が示されない人物写真は、いずれも、県議・市長・市議の立候補予定者だった。

壇上でスピーチしている関係者の肩書の有無も不可思議だ。東邦大佐倉病院加藤院長、順大スポーツ健康科学部島内部長、佐倉アスリートクラブ小出監督、渡貫博孝氏とあるが、名無しで乾杯の音頭を取っているN県議、これも名無しでマイクを握っているN市長立候補予定者の写真なのである。それに、壇上にずらりと並んだ面々の写真、顔は小さいが、大学誘致推進派の11人の市議たちだった。

かなり用意周到な編集ぶりである。県議選・市長・市議選用のどちらにも利用できるビラだが、目当ては市長選なのではないか。

また、順大の学部長は、この3月末日で退職なのだから、その肩書を最後の最後まで活用したことになろう。最新の「誘致の会」ブログ記事では「前学部長」の肩書で登場しているが、今後の立場はどうなるのか。

④「24億円を一人歩きさせる市長」を強調する。

記事によれば、順天堂大学は、24億円というのは「順天堂は、これまで、大学学部新設時、行政からの支援を半額として要請してきた実績と同様の指針」であって、助成金額は交渉によって決まるものとの見解を示す。これも、ずいぶんと乱暴な話だ。“とりあえず”半額の24億円からスタートさせるという交渉パターンは、「民・民」ならば成り立つのかもしれないが、助成金を出すのは佐倉市、市民の税金からなのである。その積算根拠を示すのは当然だろう。佐倉市に本気で進出したいのならば、「出せない書類は出せない」と突っ張るのは大学の本意なのか、とさえ思えてくる。「誘致の会」側のフライングではないのか。201210月、佐倉市と学校法人順天堂と連携協働協定を締結する際は、市長と順天堂の理事長が話し合っているはずなのだが、キャンパス進出・誘致の項目は示されていなかった。

 

⑤「協議の継続、進展の合意について」の新聞報道は想定外だったのか。

 この新聞報道に接した市民としては、市長は市長選を前に、これまでの方針を変えたのかとの不信感さえ募らせた。ところが、誘致推進派、「順大サイド」にしてみると、決裂のまま、市長選挙戦に持ち込み、誘致に積極的な対立候補者擁立のシナリオに狂いが生じたのかもしれない。

 「誘致の会」は、416日「順天堂大学の誘致を実現する集い」に引き続いて、きょう18日は、送迎バスを付けて、「女性のための市民公開講座 順天堂大学誘致 なぜ進まない?」を開催し、市長立候補予定者の講演がある。

市長選の争点を順天堂大学誘致に特化していいのか。市長選や市議選は、もっと大事なことを真摯に議論するチャンスにしなければいけないのに。市民の政治姿勢も問われる正念場でもある。

いずれにしても、開発業者山万が無償提供するという大学予定地を含む「ユーカリが丘駅北土地区画整理事業」とその一帯の「都市計画変更」が、「ユーカリが丘駅北土地区画整理組合準備会」の業務代行山万と市との協議が進行中なのは確かである。

 

<追記>2015年4月19日
①昨18日、上記記事をブログにアップした直後、わが家にも山万の広報誌「わがまち」(2015年4月付)が投函されていたのを知った。 2面が3月28日「順天堂大学誘致の会」発会式開催どまりの記事だった。ここにも、壇上に立った関係者、前市長、順大の学部長、東邦大学学佐倉病院院長、マラソンの監督の写真と名前は記されるが、N市長候補予定者の写真には、名無しで「前衆議院議員も決意表明」のキャプションを付する。なんだか笑えてしまうなあ。

②4月15日、佐倉青年会議所主催で、佐倉市長選挙立候補予定者3人による「公開討論会」(市民音楽ホール)の中継動画を視聴した。ここでも、N立候補予定者は、他の二人が地元出身者であることに対して、「私はよそ者ですが」とした上で、「順大誘致」を争点化するのに必死な様相が顕著だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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