8・6戦争法案反対国会前集会で「NHKを包囲しよう!」のチラシをまく
今日が暑さのピークかといわれた6日、印刷所から届いたばかりの「8月25日、政権べったりの報道をやめろ、怒りの声でNHKを包囲しよう!」(主催:NHK包囲行動実行委員会)のチラシを、集会で撒きましょう、ということで2000枚近く持って出た。半端でない重さ。連れ合いは旅行用のキャリーバッグにした。私は、「安倍を倒す」のゼッケンと飲料、保冷剤、帽子と、きょうは梨のむいたのをタッパーに入れた。乗換や下車駅では、エレベーターを初めて利用して、その位置を知ることにもなり、集合場所の国立国会図書館前には、集会開始の1時間前に到着。国会周辺は、いたって静かで、目立つのは警備の警官や衛視ばかりだ。きょうは定例の集会だが、どのくらい集まるものだろうかと、やや不安にもなる。それでも、集まった関係者とチラシを分けて、配る場所を打ち合わせた。私は、しばらくの間、国会図書館前で、図書館から出てくる人たちに、チラシを渡していたが、反応はイヤに冷たい。 こんなものかなあ、図書館に調べものに来る人たちは、。の思いだった。
衆議院第2議員会館辺りには、人が集まり始めていた。最初、衆議院第1議員会館近くで、議事堂前の駅から渡って来る人、官邸方面からやって来る人に、「NHK包囲しましょう」「NHKおかしくないですか」などと手渡していたが、なかなか反応はよく、手を伸ばしてくる人、一人に渡すとお連れの人も、私にも、と手渡すのもせわしくなった。「NHKがおかしい!」「NHKがおかしいです!」と言って渡すと、皆さんチラシに目を落とし、「まったく、おかしいよ」「受信料止めたわよ」「この前も包囲したっていうじゃない?」などの声が返ってくる。「NHKを包囲しましょう」「今度はもっと大がかりに包囲しましょう」と答えるのも忙しい。歩道の人もどん増えて来ると、警官は、山王坂を渡った方に移動せよと言う。 そして渡ったところに、なんと昔の職場の友人、この間の婦選会館でもお会いした友人を見つけて、ここでの再会を喜んだ。毎週木曜日に参加しているもう一人の友人が来ているはずだとも。配っているチラシをお見せすると、「少し分けて、心当たりがあるので」とのこと、ありがたいことだった。
いよいよ、マイクの声が開会を告げると、政党関係者らのスピーチが始まる。その内の社民の吉田党首には、先ほど、チラシを直接手渡したけれど、読んでくれたかしら。吉田党首は、先ほど広島から帰ってきたばかりとの紹介があった。彼のスピーチは、一本調子であまり魅力的ではないなあ、などと聞いていたが、すでに、配るチラシはなくなっていた。
参加者はどれほどか、自分を含め、やはり圧倒的に多い高齢者たち。少し風が出てきて助かったが、混雑しないうちにと、早めに失礼して、地下鉄の駅に急いだ。今度来るときはもう少し涼しくなっているとありがたいが。
NHKのニュース番組は、いまあまりにもひどい。伝えるべきことを伝えない。当日の国会での論議や沖縄で起こっていることを伝えない。少しでも政権に不利な情報は、なるべく圧縮して、地域的な気象異常や災害、事件・事故が発生したりすると、そちらにニュースの大半を割く。そして、スポーツやオリンピックネタで時間を取る。そうでないときは、緊急性や速報性が必要でない、ロボットや宇宙、医学などの科学技術ネタを長々と伝える。さらに、たちが悪いことに、自国の政権の在り様よりは、中国や韓国、北朝鮮の政権の不都合や不安、あるいは日本への脅威を、丁寧に詳細に報じるというのは、常套手段である。この露骨さはあきれるばかりである。
公共放送の役目を放棄し、恣意的な報道内容は、目に余るものがある。視聴者の意見や意向を聞くシステムがない。コールセンターにしても一方通行だし、経営委員と語る会の形骸化、第一にNHKの情報開示は、実に中途半端で、閉鎖性が強い。受信料は、何に使われているのか。番組の子会社への丸投げや外注で、取材費や出演料、放映権料などが曖昧である。 NHKの内部告発は、久しく聞いたことがない。
きょう8月7日の「ニュース7」もひどかった!
8月7日の7時のニュースについて。
私は、参議院予算委員会のNHKのテレビ中継を一部見ていた。民主党の質問にもはがゆいところがあったのだけれど、いろいろわかったことがあった。
① 6日広島平和祈念式典での安倍首相の挨拶で、非核三原則について触れなかったことについての質疑で、首相は「非核三原則は、<国是>であるから当然のことで、触れるまでもない」「広島の被爆者代表との面談では言及した」の一点張り、歴代首相や安倍首相自身も過去3回の挨拶でも原則堅持を表明していたのに今年はなぜ表明しなかったのか、については「長崎の挨拶では表明することになっていると承知している」との答弁は他人事ながら、明言した。
② 5日の特別委員会は一切中継しなかったのだが、今回の法改正で自衛隊は核兵器や毒ガスの運搬も可能になるのではないかの質問に、中谷防衛相や法制局長官が法律上は禁止していないと明言したことについてのやり取りについて、7日の首相は「純法理上は可能であっても、毒ガスも核兵器も持つことは政策上は、運搬はあり得ない」と答え、「法律上、核兵器や毒ガスの運搬は除外すべきと、なぜハッキリと条文化しないのか」については、「違法な仮定について、言い立てることが間違っている」とまで言い出した。
③ また、新国立競技場計画を白紙撤回への過程で、撤回直前に数十億の契約を結んでいるのはなぜか、については「御党の野田首相時代に、あの建築計画が決定され、IOCに報告しているのを引き継いだ」とは、首相や文科相が口を揃え、引き継いだ後の責任逃れをする場面もあった。
④ 維新の党からは、受信料で成り立つNHKが新放送センターの建て替え計画に3400億円、548億積立金計上について触れ、これほどの余裕があるのなら、受信料値下げがなぜできないのか、について質問があった。NHKは、視聴者の十分な理解が必要と総務相が答えていた。
お昼のニュースでは、上記の件の中で、「長崎の挨拶では非核三原則堅持を盛り込む」という首相の答弁のみ放映した。7時のニュースでは、予算委員会の質疑は、一切なかった。長々放送したのは、オリンピック追加種目関連事項であり、70年談話についての自公与党の動向であった。相変わらずなのは、猛暑・熱中症・台風関連ニュースは、気象情報とは別に6分以上の放送であった。
まさに、不都合な真実は、報道しないというのだろうか。
抗議の意味でも、こんなNHKに受信料は払いたくないのだけど。
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コメント
内野さんのブログいつも関心をもって読んでいます。
安倍内閣のヒドいこと、全くイヤになります。その中で靖国神社に行ったのが女性閣僚ばかりというのは一体どういうことなのでしょうね。安倍のメガネにかなったということでしょうか。それとも官僚になる女性はこんな風なものということですか。
投稿: 加藤哲也 | 2015年8月18日 (火) 16時51分
あなたの目にどのようにNHKが映ってるか分かりませんが、NHKはあなた方の味方ですよ?
内ゲバしてどうするんですか・・・
投稿: | 2015年8月10日 (月) 23時40分