千葉の空がアブナイ!ますます危ない!~<安全保障環境>が変わったのに(5)横田のオスプレイは
6月28日・29日の両日、周辺自治体の事前通告なしに、在日米空軍のCV22オスプレイが、横田基地と厚木基地で飛行訓練を実施した。
米空軍の垂直離着陸輸送機オスプレイCV22の、米軍横田基地(東京都福生市など)配備の時期は、2017年後半、19年後半以降など二点三転していたが、今年の4月3日に突然の前倒しとなり、4月5日には、5機が飛来、夏から本格配備が始まり、合計10機まで増える予定だ。これまでも、横田基地には海兵隊のMV 22オスプレイは飛んでいる。その実態は、以下を参照。
<神奈川県オスプレイ飛来関連情報>
http://www.pref.kanagawa.jp/docs/bz3/cnt/f531088/
MV22オスプレイは、2016年12月、沖縄の名護市海岸で墜落し、2017年8月にはオーストラリア東部沖でも墜落3人の死亡事故が起きている。前者の原因は、空中給油中の乱気流により自らのプロペラで給油ホースを切断したことによるとされ、機体構造上の問題はないとして、6日後には飛行を再開した。後者の場合は、プロペラが輸送艦の甲板に接触して海に墜落、降下時に事故機の吹きおろした風による乱気流によるものだとして、機体自体に欠陥はないという米軍からの説明で、翌日から同機種の飛行を再開している。
上記の事故などを受けて、防衛省は、MV22の事故率(Aクラスの死者ないし200万ドル以上重大事故)は、米軍からの訂正を受けて3.24になったとした(2018年2月25日)。
CV22は、まだ、飛行7万4000時間ながら、飛行10万時間当たりの事故率は推定4.05とされ、MV22オスプレイの3.24を上回るところから、基地周辺の住民の不安が高まっている。日米合同委員会の合意では低空飛行訓練について、地上から150メートル以上で飛行し、人口密集地域などの上空を避けることになっているが、天候条件などによっては、150メートル以下を飛ぶ可能性もあるとする(JIJIcom2018年4月5日)。両機種の基本的な性能や構造は同様だが、CV22は、低空飛行や夜間飛行機能が強化されているという。
しかしながら、いま、住民に一番近い自治体、東京都と横田基地周辺の五市一街でつくる連絡協議会は、6月4日、配備計画の詳細な説明と安全確保などを求める要請文を防衛大臣あてに提出している。具体的な配備計画・人員計画の公開、休日・深夜早朝の訓練中止、事前通告を要請し、お願いするのだが、政府とて、在日米軍には、ひたすら要請・お願いのみなのである。 しかしながら、いま、住民に一番近い自治体、東京都と五市一町でつくる連絡協議会は、6月4日、配備計画・人員計画の説明と安全確保を求める要請文を防衛大臣に提出している。さらに休日・早朝深夜の訓練中止と事前通告をお願いしているが、それを受けた政府とて、米軍には、ひたすら要請・お願いするだけなのである。この悪循環をどう断ち切るのか。
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