新緑の多摩動物園の坂もきびしかった!
選挙の騒音を逃れて、といっては候補者に失礼なのだが、週末は、少し遠出をしての動物園だった。京王線に乗るのも久しぶりで、高尾山の山歩きスタイルの乗客も多い。動物園は、高幡不動で乗り換え、多摩モノレールからは一駅で、日野市に位置する。初めての動物園、シニアは入園料300円にはいささか恐縮、やはり家族連れが多い。
正門を入って左右に、イノシシ、シカ、ヤギ、ムフロン、ヒマラヤタールなどを見ながら、ひたすら坂をのぼる。広く、工事中のエリアもあって、高い塀が続くところもある。連れ合いが楽しみにしていた、今日のガイドツアーは、ユキヒョウ舎前、11時集合。一番奥になるのか、ゆるやかながら、登り坂がどこまでも続く。途中、シャトルバスにと思うが、すでに満員であった。50ヘクタール余の丘陵地帯を切り開いての開園、1958年だそうだ。日本で初めて柵を設けない動物園だったとのこと。都営ながら、いまは、東京動物園協会が指定管理者になっている。
この日のツアーは「アジア山岳地帯の動物」ということで、ユキヒョウ、レッサーパンダ、ターキンについて、丁寧でもあり、楽しい説明を聞くことができた。ユキヒョウの絶滅の危惧(4000~6500頭)に関しては、密猟が絶えないのは、山岳地帯の住民たちの経済的な背景、その問題の解決も課題であるとの話にも及んだ。レッサーパンダの背中が茶色、腹部の黒っぽいのは、天敵から身を守るためとか、ターキンなどは、説明を聞かなければ、面白い顔立ちだな、と通り過ごしてしまうところ。
ツアーの面々・・・
右と奥にいる毛の深いのがメスのターキンで、左手前のつるっとした毛並みがオスで、体も大きい。足の二本の太い爪で、どんな岩場でも器用に上り下りするという。
オランウータンが、高い綱を渡る、スカイウォークを見上げながら、ぶらぶらと気ままに坂や階段を上がったり下りたりしながら、森林浴も楽しんだ。トラ、ゾウ、サイを経て、フクロウの愛らしい表情に癒されながら、向かいの巨大なケージの天井近くを翼を広げてゆったりと飛ぶワシたちの姿にも見とれてしまう。もっと広い空を飛びたいだろうにと。
少し遅くなったが、サバンナキッチンというセルフサービスの食堂でランチを済ませた。見おろす広場で、キリンの群れがゆったりと歩き、ペリカンの群れは細長い池をせわしく行き来している姿は、遠くからでも近くからでも、さまざまなパフォーマンス見せてくれるので、目が離せず、思わず長居をしてしまうほどである。
もう一つの大きな工事現場に近い窪地にはライオンが寝そべり、その隣の池にはフラミンゴが、重なり合うように群れていた。ああもうすぐ入り口に戻る。どっと疲れが出そうなところ、ともかく駅まで頑張って帰路に就くのだった。この日は、家に着くまで13460歩であった。
上は、タスマニアデビルの絵葉書、買いました。下は、サバンナキッチンのはし袋です。
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