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2019年11月11日 (月)

「大丈夫」って?何が?「嵐」が歌った即位を祝う歌

 11月11日は、新聞の休刊日なので、朝のテレビを見ていると、昨日祝賀パレードが、「良かった」「感動した」「素晴らしかった」「すごかった」「おきれいだった」など、キャスターもゲストも晴れやかに語るのだが、何がどうよかったのかがわからない。たしかに天気は良かったので、我が家では布団を干した。そして、前夜11月9日の民間団体が開催したという「国民祭典」での「嵐」の歌にも、同様に「良かった」「感動した」「素晴らしかった」などの言葉が繰り返された。ここでの「奏祝曲」というのは、第一楽章オーケストラによる「海神」、第二楽章辻井伸行のピアノ演奏、第三楽章が「嵐」の歌という、組曲「RAY OF WATER」をいうらしい。その歌詞の一部はつぎのようなのだ。皆さん、聞き取れていただろうか。

大丈夫 鳥は歌っている

大丈夫 空は輝いている

大丈夫 水は流れている

大丈夫 海は光っている

君と笑ってゆく 君と歩いてゆこう
(岡田恵和)

 これって、新しい「君が代」? 言葉はやさしいし、幼稚園生でも覚えられる。まだ台風や大雨の被害から立ち直れない人々、あの氾濫した濁流に孤立した人たち、浸水で家が住めなくなった人たち、牛舎やビニールハウスを押し流された人たち、避難勧告情報が届かなかった人たちの恐怖や不安を逆なでするような「大丈夫」。東日本大震災の津波や原発事故、その後に続く被災者たち、いや今回の台風や大雨の被害を直接受けなかった千葉県民の私でさえ、「大丈夫 水は流れている」と歌われたら、ドキッとする。天皇が、被災者へお見舞いを述べようと、復興を願おうと、内閣改造に専念する首相、「私的な視察」をして登庁しない県知事は、後追いで「速やかな対策を指示」するばかりである。辺野古で進む基地建設、いつ落ちて来るかもしれない戦闘機やオスプレイ、「放射能はアンダーコントロール下にある」「東京は温暖」とうそをつき、IOCの誰彼を買収した疑念などある中で招致が決まった東京オリンピックが来年という。

 児童虐待、学校での犯罪、大学入試の不正や民間導入による不安、雇用や過労死の不安、セクハラの横行、年金や医療への不安、税金の不公平・・・、老若男女、国民は決して守られてはいない。犯罪や失策を、政治家や官僚、経営者は、頭を下げたり、言い訳を繰り返したりして一件落着、だれも責任を取らない日本って、大丈夫なのか。

 メディアもだらしない!国民はなぜ怒らないのか!大雨でどろどろになった家庭菜園で掘ったというサツマイモを届けてくださったご近所の方と期せずして嘆いたのであった。

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