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2023年3月29日 (水)

<横浜ウォーキング>に参加してみようかと(1)

 いきなり、きつい、雨の谷戸坂

 横浜のKKR(国家公務員共済組合)の宿、ポートヒルが企画する「横浜三塔をめぐるウォーキング」というものに参加してみようか、ついでに近代文学館にでも寄ってみようということになった。その企画には、ランチと夕食までついているので、日帰りは無理かと、前泊ともども二泊の予約もとれた。ただ、予報では三日間とも雨模様なのと私の脚が不安ではあった。

 3月23日、みなとみらい線も久しぶり、2019年の「松本清張展」以来か。終点の元町・中華街から地上に出るとかなりの本降りの冷たい雨。早めながらランチをと、夫はお目当ての店を探すが、イラストマップではわかりにくい。カラの台車を押す宅配の人ならと呼び止めてしまう。マップをヨコやタテにしながら親切に教えていただく。その店は、傘を差しながらも若い人たちは並んでいる。もうどこでもいいよ、と少し大きな構えの店に入った。仕切られた個室風のところには、すでに二組の家族が入っていた。ランチのコースに満足、ひとまずは宿に向かうのだが、夫は、アメリカ山の脇の坂道に入り、左手の高い石塀に沿って進む。途中、石段にかわったりするが、私には、とにかくきつい。つい最近、循環器科のいくつかの検査で、問題なしの診断を受けた身ながら、苦しかったのだ。宿のある港が見える丘公園への違う道があるはずなのにと、ようやく登りきった左手がKKRの宿であった。向かいが交番、そうそう、港の見える丘公園の展望台が目の前だった。
 チェックインには、まだ間があったが、お願いしての入室、熱いお茶で一休みできたのがありがたかった。

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 雨の谷戸坂、振り返る

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県立神奈川近代文学館のパンフから

県立神奈川近代文学館常設展をひとりじめ?

 宿を出て、イングリッシュガーデンを進めば霧笛橋、時間がたっぷりとれる今日のうちにと文学館に入る。神奈川にゆかりのある作家たち、神奈川を舞台にした作品が、作家別に展示され、最初は丁寧に見ていたが、後半は、関心のある作家のほかは素通りに近かった。それにしても、平日とはいえ、入館者は、私たちだけ? シニア料金の110円にも、感動さえ覚える。大佛次郎記念館とも連携しているので、半券を見せれば、やすくなりますよ、とも声をかけていただく。

 常設展では、中島敦が、横浜高等女学校で、八年間も教師を務めていたこと、大佛次郎が、住まいは鎌倉ながら、横浜のホテルニューグランドを仕事場にしていたことなどを知る。また、作家たちの書簡に見る達筆ぶりには驚きながら。
 企画のコーナーの「夏目漱石の絵はがきコレクション」には興味深いものがあった。漱石あての絵はがきの一部ながら、友人や教え子、読者たちからの作品評や旅の便りなどさまざまである。漱石は、書簡の類を引っ越しのたび、大方は処分していながら、絵はがきは残していたらしい。写真も電話も、まだ普及していない、一世紀ほど前の通信手段であった「絵はがき」、パソコンやスマホ世代にはほど遠い、ぬくもりのある世界に浸った。

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宿の窓から、港の見える丘公園をのぞむ

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雨が小降りになると、セレブ犬?の社交場にもなっていた

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夜景と
ウェルカムドリンクを楽しみながら

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コメント

読みました。元気でうらやましい。浜は雨彦氏やはじめ氏などがいたころよく泊りで行ったので懐かしい。藤棚の古本屋はまだあるのかなあ?

投稿: 富雄 | 2023年4月 4日 (火) 07時18分

元気でたのしそう!

投稿: 富雄 | 2023年3月30日 (木) 07時55分

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