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2023年7月15日 (土)

健康保険証の撤廃、意地を張っているとしか思えない愚策

 もう、いいかげんに諦めて!としか言いようのない、マイナンバー制度、マイナンバーカードの普及が思わしくないからと、ポイント付与に躍起となり、挙句の果て健康保険証撤廃の方針まで打ち出した。ところが、便利、便利、メリット、メリットと歌いあげた場面で、次々に発覚した事故やトラブル、それも競わせ、急かされた自治体やその下請けの人的ミスと言い逃れ、莫大な時間と労力と予算を要する「総点検」をするという。もう、行政の効率化どころではない、個人情報の洩れる環境は途方もなく拡大することになる。

 ともかく、少なくとも健康保険証撤廃は撤回すべきである。「何事も新しいことを始めるのには、失敗やトラブルはつきものだから」と訳知り顔にコメントする、妙な肩書の識者たちもいる。

 そもそも、マイナンバー制度は、税金徴収、社会保障、災害時に役立てるという、触れ込みだった。マイナンバー制度とは、国民に有無を言わせず、個人ナンバーを付与する制度だが、マイナンバーカードの取得は任意であるのが今の法律である。現在、マイナンバー自体にヒモづけられているのが、私の場合は国民健康保険税・介護保険税・市民税が、年金から自動引き落としされて振り込まれる預貯金口座である。

 もし、マイナンバーカード取得時に、取得自体に5000円、健康保険証登録で7500円、公金受取口座登録で7500円のマイナポイントを付与され人でも、カードの返納は可能で拒まれることはない。ただ、現在、ヒモ付けを解消することはできないと称しているが、法的根拠はないはずで、あとは事務的処理の問題であろう。

 総務省の発表によれば、ことしの6月末日現在で、マイナカードの交付率は70%である。

 しかし、私が整形外科でかかっている病院で、マイナカード読み取り機の前に立つ人を見かけたことがないし、先日出かけた近くのクリニックでもカード読み取り機はあるが、利用している人は見かけない。受付の人に尋ねてみると、「そうですね、50人の患者さんがいたとして、2人くらいでしょうか」とのこと。一度利用した人も、暗証番号を入れたり、同意事項に同意したりするのが面倒で、これまで通り健康保険証を提示する人がほとんどとのこと。笛吹けど踊らず、とはこのことだろう。

 いまからでも遅くはない、カード返納をしよう。2024年秋に廃止といっている健康保険証を持ち続ける手続きをしよう。

 繰り返しになるが、外国では日本のような個人番号制度はないのである。

「マイナンバー制度」は日本だけ?!先進国の失敗になぜ学ばないのか(2015年11月25日)
http://dmituko.cocolog-nifty.com/utino/2015/11/post-afb2.htmll

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諸外国の個人識別番号の現況
syogaikokunokojinsikibetu.pdf

 

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コメント

私も、数かヶ月前に一人のご婦人が暗証番号を忘れ途惑っているのを見かけた以外、カード読み取り機を利用している人を見かけません。資料「諸外国の個人識別番号の現況」作成に感謝します。
マイナカードを持てという圧力は、本来任意のマイナカードを強引に「全国民に持たせる」という政府方針に従わない者をあぶり出し追い詰めるという現代版踏み絵です。ポイントで釣った挙げ句、マイナ保険証を強制するなどは論外です。
(以前、コメント欄のシステムを知らず、何度も同じ内容をお送りしたことをお詫びします)

投稿: 堀川信一 | 2023年7月23日 (日) 21時57分

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