海外パビリオン申請ゼロ?!万博なんて前世紀の遺物
2025年(4月13日~10月13日)の大阪万博、ピンチに直面している。開催さえ危ぶまれる事態になっているとは知らなかった。そうでしょう、「万博」なんて言う発想は、もはや、前世紀、いや19世紀のものだったのではないか。コロナ禍のさなかでも、万博のバッチを付けたままの大阪府知事の記者会見の違和感がよみがえる。
大阪万博のテーマは「循環経済」というが、いま多くの国では自国の経済立て直しに必死で、万博の出展にまで手が回らないのではないか。第一、現代のように各業界、各分野独自の国際交流や人的交流が活発になれば、万博などの「お祭り」よりは、もっと実を取ることを考えるにちがいない。
現時点で153の国・地域が参加を表明しているというが、そのなかで、約50のパビリオン建設が見込まれていたが、自ら費用を負担して自分たちで建設するタイプの申請が、7月12日現在、ゼロというのである。そこで登場したのが「建設代行」、日本の博覧会協会が、建設業者への発注などを代行して、建設を促そうというものである。それならば、と手を挙げる国や地域がどれほどあるのか。そして生じる様々な日本側の負担をどうするのか。課題は多い。
万博入場基本料7500円、午後5時以降限定3700円について、政府は了承したというが、政府出展の「日本館」も入札不成立、随意契約になったというではないか。これって、汚職の温床を増やすものではないか。「東京オリンピック」のズブズブの汚職の実態が少しづつ明らかになってきたが、全貌はまだわかってはいないし、どれだけの金が動いて得をしたのは?スポーツは国単位で競うものではないのではないか。
かつての拙作ながら~
雨来たる敗戦の日にして野に立てば五輪の金も国歌もいらず(『一樹の声』2012年)
<参考>
・申請ゼロの大阪万博「海外パビリオン」、万博協会が建設代行へ…参加国に提案「読売新聞オンライン」2023年7月10日
・海外パビリオン建設申請ゼロ 25年大阪万博 『毎日新聞』2023年7月14日
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