特別公開の旧堀田邸に出かけてみた。
きのうは、好天に誘われて、特別公開中の旧堀田邸に出かけた。長いこと、佐倉市内に住みながら、一度も出かけたことはなかった。京成佐倉駅から酒々井駅行きの千葉グリーンバスで4分ほどの「厚生園入口」で下車、旧堀田邸まで歩いた。意外と近かったのだが、なにせバスは、1時間に一本くらいしかなかったのである。佐倉ゆうゆうの里の施設を左右に見て、桜並木を進む。
バス停か2・3分歩き、櫻の並木道に入ると、正面が旧堀田邸の門となり、右手に入ると厚生園病院となる。
350円の入園料であったが、受付で、ボランテイアの案内はどうしましょうかと尋ねられたので、ぜひとお願いした。丁寧な説明をききながら、派手さはないが、趣向を凝らした旧佐倉藩主堀田正倫の邸宅の見学と庭園を散策した。廃藩置県で一時佐倉を離れた堀田家だったが、佐倉に戻った正倫は、1890年(明治23年)、純和風の邸宅を構えた。一帯の農事試験場を含め3万坪あったという。邸宅は広く、国指定の重要文化財にもなっているというが、まるで迷路のようでもあった。通常非公開の二階と書斎棟が特別公開ということらしかった。敗戦後しばらく、厚生園の所有となり、病室にも利用されたというが、現在は寄付を受けた佐倉市の所有である。
佐倉市教育委員会による「佐倉武家屋敷・旧堀田邸・佐倉順天堂記念館」パンフより。左上の写真は、大正天皇の皇太子時代に立ち寄った折に増築された湯殿、湯船というものが見当たらない。傾斜のついた板間での掛け湯であった。
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