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2026年1月30日 (金)

選挙戦は始まったが~嘆いて、嘆いて、嘆いて・・・(2)原発は必要だったのか、再稼働への不安

 安倍元首相銃撃事件の山上被告に奈良地裁の無期懲役判決がくだった2026年1月21日の東京電力は、午後7時02分に新潟県柏崎刈羽原発6号機を再稼働させた。夕刻、そのニュースを聞きながら、この再稼働も一日延期してのこと、「また、“不具合”で止まるんじゃないか」と話していた。その翌朝、再稼働5時間後に制御棒に不具合が生じ、停止したとのニュースを聴くに及んで、やっぱりの思いとあらためて大いなる不安にかられた。報道によれば、この6号機に関しては、昨年6月以来、制御棒を巡る不具合は何度かあり、その内の一つは設定ミスであって、1996年の稼働以来正常に機能していなかった可能性があるというのだ(「臨界4時間後に異変」『朝日新聞』20026年1月23日)。そんな状況を原子力規制委員会はどう見ているのだろうか、の素朴な疑問も生じた。

 というのも、1月5日には、中部電力の静岡県浜岡原発の不正が発覚したばかりであったからだ。原発を推進する電力会社って、同じようなことをやっているんじゃないか、発覚しないだけではないかとの不信感が募るのだった。今回の選挙では、この原発については大きな争点にはなっていないが、あえて、立ち止まって考えてみたい。

 いま、原発は、どのくらい動いているのか。電力はどのくらい足りているのか、足りていないのか。いま政府は、安定的で、安価な、コスパの高い、電力供給源として、原子力発電を進めているが、果たして本当なのか。原発は、初期投資、維持費、事故対応などを考えると、素人考えでも、莫大な経費が予想される。原発が安定的といわれるけれども、不覚にも、私は、いまになって知ったことがある。原子力規制委員会の資料により、原発には、1基ごと「定期事業者検査」のための「停止」という措置が義務付けられ、一年間に通常でも3・4カ月を必要とし、その間、停止するのである。中には半年、一年以上停止し、さらに長期検査中の原発もある。規制が厳しくなれば、「停止中」は長期化し、9原子力発電所にわたり22基がある。ということは、停止中の発電を補完するためには、一つの発電所に複数の原発が必要になり、加えて、耐用年数の40年、60年に延期したとしても、現在「廃棄措置中」が12原発20基にも及ぶことからも、新設も必要になってくるという、悪循環になることは想像に難くない。福島第一原発も含め、廃止措置工程は半世紀単位の長期にわたり、使用済み核燃料の中間貯蔵施設もままならず、再処理に至る困難さは想像を絶する状況である。次代の人々の生命と環境の破壊をもたらすことに対する責任は、誰がとるというのだろう。

 また、上記「廃止措置中」もこの廃止措置には通常30年にわたる作業工程を必要とされている。なお、「廃止」とあるのは、福島第一原発の6基であって、汚染水の海への放出強行、デブリの抽出にさえ難渋している現状は、時折報はされるが、先行きはまったく不透明である。

  2011年3月11日の東日本大震災による福島原発事故にみまわれたとき、日本の原発はすべて停止した。そして東京電力は「計画停電」なるものを実施したが、いまだに何が「計画」だったのかわからないまま、中途半端な形で実施された。大規模停電が発生する可能性があるときに、地域を区分けしながら順次実施するものだったらしいが、東電に問い合わせても「計画」なるものは不明であった。原発が稼働しないとどうなるかという「政策的」な停電であって、「脅し」のようにも思われた。さすがに、その後は、「計画停電」を持ち出さなくなった。政府も、原則的には行わないとしている。

<参考>
原子力発電所の現在の運転状況(原子力規制委員会 2026114日現在)
https://www.nra.go.jp/jimusho/unten_jokyo.html

 さらに、発電所別に見ると以下のようになっている。運転中の11基は黄色のマーカーで示した。ただし、上記資料は1月14日現在だが、その後、1月23日に関西電力高浜原発2号機が停止中となり、1月24日に、九州電力川内原発2号機が停止中となり、現在、運転中は11基となった。停止中は22基、廃止措置中は20基、廃止が6基合計59基の原子炉を抱え持っていることになる。さらに建設中が3基ということで、どこまで進んでいるのかは不明だが、この狭い日本列島に60以上の原子炉が必要だったのだろうか。しかも、廃止措置、廃止決定をあわせると26基、これらの作業工程が終了するのは、途方もない年月がかかることは誰もが認めている。

 少し面倒ですが、下の「発電所別運転状況」をご覧ください。

 発電所別運転状況

  • 北海道電力株式会社 泊発電所の現在の運転状況1号機 停止中(定期事業者検査中)

2号機 停止中(定期事業者検査中)

3号機 停止中(定期事業者検査中)

  • 東北電力株式会社 東通原子力発電所の現在の運転状況

1号機 停止中(定期事業者検査中)

 ・東北電力株式会社 女川原子力発電所の現在の運転状況

1号機  廃止措置中

2号機 停止中(定期事業者検査中)2026年1月14日~ ← 運転中(25年9月1日~)* 

3号機 停止中(定期事業者検査中)

  • 東京電力ホールディングス株式会社 柏崎刈羽原子力発電所の現在の運転状況

1号機 停止中(定期事業者検査中)

2号機 停止中(定期事業者検査中)

3号機 停止中(定期事業者検査中)

4号機 停止中(定期事業者検査中)

5号機 停止中(定期事業者検査中)

6号機 停止中(定期事業者検査中)

7号機 停止中(定期事業者検査中)

  • 東京電力ホールディングス株式会社 福島第一原子力発電所の現在の運転状況

1号機 廃止

2号機 廃止

3号機 廃止

4号機 廃止

5号機 廃止

6号機 廃止

  • 東京電力ホールディングス株式会社 福島第二原子力発電所の現在の運転状況

1号機 廃止措置中

2号機 廃止措置中

3号機 廃止措置中

4号機 廃止措置中

  • 日本原子力発電株式会社 東海第二発電所の現在の運転状況

停止中(定期事業者検査中)

  • 日本原子力発電株式会社 東海発電所の現在の運転状況

廃止措置中

  • 中部電力株式会社 浜岡原子力発電所の現在の運転状況

1号機 廃止措置中

2号機 廃止措置中

3号機 停止中(定期事業者検査中)

4号機 停止中(定期事業者検査中)

5号機 停止中(定期事業者検査中)

  • 北陸電力株式会社 志賀原子力発電所の現在の運転状況

1号機 停止中(定期事業者検査中)

2号機 停止中(定期事業者検査中)

  • 日本原子力発電株式会社 敦賀発電所の現在の運転状況

1号機 廃止措置中

2号機 停止中(定期事業者検査中)

  • 日本原子力研究開発機構 高速増殖原型炉もんじゅの現在の運転状況

廃止措置中

  • 日本原子力研究開発機構 新型転換炉原型炉ふげんの現在の運転状況

廃止措置中

  • 関西電力株式会社 美浜発電所の現在の運転状況

1号機 廃止措置中

2号機 廃止措置中

3号機 運転中

  • 関西電力株式会社 大飯発電所の現在の運転状況

1号機廃止措置中

2号機 廃止措置中

3号機 運転中

4号機 運転中

  • 関西電力株式会社 高浜発電所の現在の運転状況

1号機 運転中

2号機 停止中(定期事業者検査中)

3号機  運転中

4号機 運転中

  • 中国電力株式会社 島根原子力発電所の現在の運転状況

1号機 廃止措置中

2号機 運転中

  • 四国電力株式会社 伊方発電所の現在の運転状況

1号機 廃止措置中

2号機 廃止措置中

3号機  運転中

  • 九州電力株式会社 玄海原子力発電所の現在の運転状況

1号機 廃止措置中

2号機 廃止措置中

3号機 運転中

4号機 運転中

  • 九州電力株式会社 川内原子力発電所の現在の運転状況

1号機 運転中

2号機 運転中 → 停止中(定期事業者検査中) 2026年1月24日~*

(注1)廃止措置中には、研究開発段階炉である「もんじゅ」と「ふげん」を含みます。
(注2)建設中は、電源開発大間、東京電力東通、中国電力島根3号機です。

 さらに、安価で、効率がよいとする試算は、公表されてはいるが、その反論に対しての反論は届いてこない。
 まずは、企業や国民が、自覚をもって節電をして、太陽熱や風力をはじめとする再生可能エネルギーのデメリットを超えて、さらなる活用を地道に進めていけば、危険極まりない原発は不要になるのではないか。
 原発を建設し、廃炉までの工程で、現場の人たちの大きな犠牲のもとで、利益をあげ続けている企業があるやもしれず。原発はいらない。まだまだ、私の知らないことも多いだろう。目を凝らして注視してゆきたい。

 なお今回の調査にあたって、「原子力安全推進協会」のホームページものぞいて、原発の「本日の運転状況」なる一覧表を閲覧した。ところが、その表の記述と個々の原子炉の運転状況と異なったまま半月以上も経っていることがわかった。女川原発の2号機が、定期事業者検査中で停止中にもかかわらず「営業運転中」となっていたのである。問いただせば「申し訳ありません、ありがとうございました」というが、「安全推進」の看板、「バカにしないでよ」と返したいくらいである。

<参考>資源エネルギー庁

あらためて知りたい、原発の「再稼働」~なぜ必要なの?ほんとうに安全なの?2025年8月22日)https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/genshiryoku_saikado.html

原発のコストを考える(2017年10月31日)
https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/tokushu/nuclear/nuclearcost.html

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池の端のミモザが黄色いつぼみをつけはじめた。3月8日國際女性デーの花でもある。その頃は満開になていることだろう。1月24日撮影。

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2026年1月27日 (火)

選挙戦は始まったが~嘆いて、嘆いて、嘆いて・・・(1)元首相銃撃事件の奈良地裁判決

 嘆いて、嘆いて、嘆いて・・・、もういい加減にしてよ、の思いである。いったい日本はどこへ行くのだろうという嘆きは、やがて怒りへ。その怒りをぶつけあっているだけでは、何も変わらない

 とくに高市政権発足後、爆発的に増えてしまった、私の嘆きはどこまで続くのだろうか。まず、当面の私の思いを整理しておきたいと思った。 

  2026年1月21日、2022年7月安倍元首相銃撃事件の山上徹也被告に対して奈良地裁は、検察の求刑通り「無期懲役」の判決を言い渡した。旧統一教会信者である母親が多額の献金をしたことにより家庭が崩壊し、宗教二世としての苦しい生活を余儀なくされた生い立ちをまったく考慮しない判決であった。その理由として、計画性と悪質性がきわめて高く、不遇な生い立ちは犯行に大きく影響していないことをあげている。しかし、被告本人のみならず、母親と妹の証言によってさらに明確になった。旧統一教会への報復のため手製の銃を準備していたこと、長い間「霊感商法」としてまかり通っていた上、信者からは多額の献金を強いる犯罪集団まがいの「宗教団体」と政治家との癒着の中心的な、影響力のある人物として安倍元首相が浮上したことが裁判の過程で明らかになった。

 さらに、その過程で、多くの自民党議員とその宗教団体との密接な関係、選挙への支援活動、議員の宗教団体への行事の参加が日常的に行われていたことも、明らかになったのである。

  また、この銃撃事件を契機に、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への批判を受け、文部科学省は、2023年10月13日解散命令を請求し、東京地裁は2025年3月25日、民法上の不法行為を根拠とした初の解散命令を決定している。東京高裁は審理を2025年11月に終結、「高裁が命令を維持すれば、最高裁に特別抗告するかどうかにかかわらず効力が生じ、清算手続きが始まる。任意団体として活動は続けられるが、礼拝施設など財産の処分が進められ、税制上の優遇措置も受けられなくなる。」(「旧統一教会、存立の瀬戸際に 解散命令、年度内にも高裁判断―安倍元首相銃撃」時事通信 2026年01月22日)という。

  上記のように、安倍元首相銃撃事件は、「宗教団体と政治、政治家との癒着」と「宗教団体としての存続」を質すという、社会的な影響をもたらしている。

  私と同い年の友人は、「彼には表彰状をあげたいくらい」と山上被告のことを言っていたが、昨年急逝してしまった。私は、今日の午後から、十数年ぶりに人間ドックを受けることになった。もう出かける時間である。(続く)

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  もう何年前のことになるのだろうか、上の記事の友人が、山田昭次氏の出版記念会のような小さな集まりで、参加すると言っていた私への「お土産よ」といって、庭で咲いているというロウバイの幾枝かを持ってきてくださったのだ。その頃の彼女は、すでにフリーの映画評論家として活躍していたが、韓国映画の紹介にも努めていたらしい。思い出のロウバイの花、施設の池の端に二本のロウバイの木は満開であった。

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2026年1月21日 (水)

映画「戦雲」を見る。

 地元佐倉市内の二つの9条の会の共催で、「戦雲」(三上智恵監督 2024年)上映会が開かれた。佐倉市立美術館ホールは定員99人だが、チケットは売り切れで、断ることも多かったという。観客は圧倒的に高齢者が多いのが気がかりであった。もっとも、共催の9条の会自体の高齢化は止めようもない流れにあるので、仕方ないことなのかもしれない。

20260121

 映画は、日本の最西端の与那国島と石垣島、宮古島、沖縄本島において、自衛隊の基地が次々と建設され、戦闘を前提にしたミサイルや弾薬庫新設の過程で、それに抵抗する人々の姿を描くドキュメンタリーである。2016年から23年までの島の人々の生活と意思を丹念に追い続けた記録である。四島の動向が並行して語られるので、地名や人名がやや混乱することもあった。

 そんな中でも、とくに、与那国島の漁師「川田のおじい」川田一正さんと石垣島の「いのちと暮らしを守るオバーたちの会」の山里節子さんからのメッセージは強く心に残った。川田さんは、久部良(くぶら)のカジキ漁のベテランで島の競艇のような「ハーリー」という伝統行事の応援にも熱が入る、どちらかといえば保守的な人物として登場する。1937年生まれの山里さんは、石垣島出身で、戦争で家族4人を失い、戦後に習った英語を活かした職業などを経て、本土復帰後は、環境保護、平和運動を続けている。奄美大島、宮古島に続いて、石垣島にもミサイル基地計画が進み、住民と共に住民投票を求める署名運動が盛り上がったにもかかわらず、市議会は条例を変えてまでして無視をし、ミサイル基地の建設は始まり、2023年3月には、ミサイルの導入に至ってしまう。山里さんが、常に先頭に立って、張りのある声で訴える言葉と歌声は、説得力があるゆえ悲痛でもあり、映画全編を引き締めているようにも思われた。

 もちろん、四島で展開されている基地拡張反対運動には、より若い世代の、さまざまな職業の人々が諦めそうにもなりながら、悩みながらも声を上げ続けている活動も伝える。

 川田さんが自衛隊員に金網越しに、「戦争になったら、逃げるんだ」と呼びかけ、ミサイルを搬入する「道を開けてください」の警告に「平和の道を塞いでいるのはあなたたちじゃない」という山里さんの叫ぶ場面は忘れ難い。

 監督の三上さんは、アナウンサー出身で、1995年、琉球朝日放送移籍後は沖縄に移住、多くのテレビ番組の制作も手掛け、さらには映画監督として「標的の村」(2013年)「沖縄スパイ戦史」(2018年)などを監督、各種の賞を受賞している。

 この映画でもさまざまな手法を用い、与那国島の牧場の牛、宮古島のサトウキビ畑やヤギなどが画面に大写し、一瞬ほっと和ませる。また、与那国島の「ハーリー」に参加する自衛隊員とその子供のエピソードが添えられる。「川田のじいじ」が、カジキに襲われたときの怪我を乗り切り、巨大カジキを吊り上げ、大興奮で島に帰る映像で、映画は終わる。重いテーマを優しく突きつけられたような気がする。

 もうだいぶ前に見た、やはり沖縄をテーマにした、影山あさ子監督のニュースや映画の強烈さとは、少し違うのかなとも思った。

 

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2026年1月14日 (水)

「歌会始」の不思議~ことしもまたいろいろ

今日、1月14日は、皇居での「歌会始」であった。応募歌数は15000首を超えたが、有効だったのは14600首だったという。近年は、14000から16000首を推移している。

題は「明」、入選者10人の短歌と選者栗木京子、召人ピーター・J・マクミランさんの短歌に続いて、愛子さん、紀子さん、皇后、天皇の歌が朗詠された。

入選者は、17歳の高校生、18歳の大学生から、81歳まで、男女各5人、教員・元教員が3人、青森県での東日本大震災、石川県の熊本地震の被災者の歌が各一首、さまざまなバランスを配慮した、全体的に素直で、伝統的な歌いぶりの十首に思えた。20代、40代がゼロ、30代1人、ほか50代以上が7人で、応募者も偏在していると推測される。また、「新潟日報」(1月14日)によれば気になるのは、高校生の入選者は、おなじみの東京学館新潟高校の生徒で、佳作14人の中にも3人いるそうだ。組織的な大量応募の結果で、私学の広報に利用されてはいないか。いや、歌壇や選者たちが「歌会始」自体を利用している実態も否定できない。

 「歌会始」を国民と皇室を結ぶ文化的、伝統的な行事と位置づける向きもあるが、身分制度をあらわにしたイベントの一つにはちがいない。応募者の短歌はすべて天皇に「詠進」されるものであって、入選者、選者、皇族たちの歌が朗詠される間、当事者は立ち上がる。皇后も同様である。天皇の歌が朗詠されるときは、天皇以外全員起立する。天皇の歌が3回朗詠されるが、皇后は2回、その他は1回という。果たしてこれが日本国憲法下の文化的行事と言えるのだろうか。

 NHKの中継が始まったのは、1962年からで、「歌会始」当日発表されるまで、作品の報道は「禁止」されているが、NHKは入選者、入選歌関係の事前の取材は怠りなく、当日の中継で披露される不思議。まさに国営放送ではないか。

 <参考>

「歌会始の儀 「明」お題に、陛下 新年の平安への祈り詠まれ、悠仁さま初めてご参列」(産経新聞オンライン 2026年1月14日12時50分)
https://www.sankei.com/article/20260114-QRMYMLCJHRNQXNRJ6FZVT64YL4/

「歌会始選者5人決まる 宮内庁」(共同通信 2025年7月1日)
三枝昂之(81)=山梨県立文学館館長、日経歌壇選者▽永田和宏(78)=京大名誉教授、歌誌「塔」選者▽今野寿美(73)=現代歌人協会会員、歌誌「りとむ」同人▽栗木京子(70)=読売歌壇選者、歌誌「塔」選者▽大辻隆弘(64)=現代歌人協会会員、未来短歌会理事長
https://news.yahoo.co.jp/articles/62aaca23022b7f7878f1e3244c4f877e57fbacc8
ちなみに、永田は、朝日歌壇の選者でもあるし、栗木とは同じ「塔」の選者であることがわかる。三枝は「りとむ」の発行人で、今野は「りとむ」編集人で、
夫婦である。

 

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2026年1月12日 (月)

高市総理、「自己都合」解散ですか。

  最近、ある小さな会で、初めて会った女性から「高市さん、いい人ですよ、私大好きです」と言われてしまった。いったい、何と返したらよかったのだろう。私としては、「もともと、あの人は、決していい人ではないはず、今は危険な人で、はっきり言って私はきらいです」と言いたかった。

高市首相が衆院解散を検討、23日通常国会の冒頭に…2月上中旬に投開票の公算
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20260109-GYT1T00321/
2026/01/09 23:00

  読売新聞のオンラインで、上記の記事を見た時は、にわかに信じがたかったのだが、1月11日の朝刊では「国会冒頭解散論浮上 高市首相<一つの選択肢>」(朝日)、「通常国会冒頭解散論 23日召集 政府内強まる」(毎日)の見出しで報じられ、12日朝刊では朝日・毎日とも一面トップで「首相国会冒頭解散の検討」を掲げ、他の紙面でも詳しく報じている。NHKの1月11日の「おはよう日本」でも報じられていた。もはや、冒頭解散は真実味を帯びてきた。驚いたというより、あきれてしまうのだった。なんと無責任な!!

 「いま、なぜ、このタイミングで」の疑問で思い浮かぶのは、高市政権高支持率のうちに選挙をやってしまおうという「党利党略」なのか、あるいは高市首相個人の延命策なのか。ところが、ここに至って、高市首相周辺になにやら「不都合な真実」が複数報道され始め、それが広まらないうちにという個人的な都合なのか。「自己都合」解散?

「『高市総裁が天の願い』統一教会報告書」 『週刊文春』 2026年1月15日号)
「社説・冒頭解散検討 国民生活より党利党略」 『朝日新聞』 2026年1月12日 
「焦点・首相冒頭解散検討 官邸主導自民も動揺」 「毎日新聞」 2026年1月12日 

 もちろん、政策的にも、台湾有事発言をめぐっての日中関係の対応のまずさにより経済界への影響が拡大している。物価高がいっこうに収まらない「積極財政」の破綻、官邸幹部の核兵器保有論と防衛費の前倒し増額などをはじめ、国民生活の安心・安全への圧迫は目に見えている。トランプアメリカ大統領へのあからさまな追従に加えて、今回のベネゼエラへの軍事介入への対応などが追及される通常国会のはずである。それをみごとにスルーする魂胆なのか。
 維新との連立、国民民主取り込みの根拠薄弱な議員定数削減、半端な減税措置も、大方の国民の感情を逆なでしているようだ。

 にもかかわらず、TBS系列JNNの世論調査(1月10日、11日)によれば高市内閣支持率は78.1%だそうだ。2653人を対象に回答率38.3%というから、統計上、どれほどの精度なのかわからないが、高いことは確かなのだろう。しかし、冒頭解散が実現すれば、衆院選挙の行方はどうなるのだろうか。

  なお、高市首相「年頭所感」は、以下のように、冒頭で、昭和天皇の短歌を引用し「昭和百年」という認識のもとに「昭和は、戦争、終戦、復興、高度経済成長といった、未曽有(みぞう)の変革を経験した時代です。まるで昭和が激動の時代となることを見通していたかのように、移り変わっていく山々の色を詠まれています。」と述べている。天皇の政治利用であるばかりでなく、「我まつりこといかにかあるらむ」と、自分事のように読んでいるとしたら、議会や民意はどこへやらと、少しこわくなった。

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「あけましておめでとうございます。 本年は昭和元年から起算して満百年を迎えます。
 「山やまの 色はあらたに みゆれとも 我(わが)まつりこと いかにかあるらむ」
 御即位後初の歌会始での昭和天皇の御製です。
   昭和は、戦争、終戦、復興、高度経済成長といった、未曽有(みぞう)の変革を経験した時代です。まるで昭和が激動の時代となることを見遠 していたかのように、移り変わっていく山々の色を詠まれています。
https://www.kantei.go.jp/jp/104/statement/2026/0101nentou.html

 

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2026年1月11日 (日)

アムステルダムの「ハウスボート」という考え方

   朝日新聞の「やっぱりおうちが好き」シリーズの1月6日は「アムステルダム」だった。私にとって、アムステルダムは、2019年6月、コロナ禍前の海外旅行だったが、これからは体力的にも、気力的にも、海外は難しそうなので、最後の海外旅行だったといってもいい。それだけに、その思い出も格別である。

   朝日の記事での、アムステルダムの「おうち」は、運河上の水上住宅「ハウスボート」であった。アムステルダムは、言わずと知れた運河とそれを結ぶ橋が蜘蛛の巣状に広がった都市である。アムステルダム、ハーグ、ハーレムのいくつかの美術館巡りは、思わぬ出会いもあって十分楽しむことができたが、やはり運河にまつわる見聞は、新鮮であった。

   その一つが、運河に浮かぶ?船の住宅「ハウスボート」だった。最初は、運河の両岸に、どうしてこんなに船が並んでいるのだろうという印象で、遊覧船でもないし、まして運搬船や釣り船の雰囲気でもない、と思ったものである。
 ガイドさんによれば、一つ、一つ、それぞれ立派な住宅なんですよ、ということだった。そういえば、甲板?には、花壇があったり、お洒落なテーブルや椅子が置かれたりする船も見かけた。この「ハウスボート」は、陸上と同じようなインフラも整い、オーナーたちはかなりの富裕層たちだというのである。八方に広がる運河によって、何が基準なのか聞かずじまいだったが、その運河にもランク付けがあって、どの運河にハウスボートを持っているかによって、オーナーのステイタスが分かるそうである。

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係留のための更新手続きもあって、安全点検のため、役所までえい航されるという。市内には2500隻(軒)くらいはあるという。下の写真は、そんな「ハウスボート」のひとつ。対岸の白いビルは、石造りであって、多くはレンガ造りの中で際立っているが、市内では石を産出しないので、遠くから取り寄せての建設なので、これも、当時の資産家の証なのだそうだ。市内には「ハウスボート博物館」もあるが、訪ねてはいない。

当ブログの旅行記は、以下をご参照ください。

はじめてのオランダとハンブルグへの旅は始まった(2)運河を渡り、運河に沿って(2019年7月13日)
http://dmituko.cocolog-nifty.com/utino/2019/07/post-870486.html

 なお、朝日の記事では、アムステルダム市北部の再開発中の港湾地区のハウスボートの例が紹介されている。各階30㎡の3階建てで、風の強い日などは揺れて船酔いもしたそうである。この地区の場合は、両岸のハウスボートの中央に遊歩道のような桟橋とボートの四隅を杭に係累していて、基礎がないそうである。

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「やっぱりおうちが好き」第7回「沈まない暮らしを求めて 住宅不足と気候変動に挑むオランダの<実験>」朝日新聞デジタル2026年1月1日より
https://www.asahi.com/articles/ASTDZ0VJMTDZUHBI03TM.html?iref=pc_photo_gallery_bottom

  オランダの土地不足、住宅不足への解決策の一つになっているのは確かなようだ。

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2026年1月 2日 (金)

「歌壇時評」を書きました。

 『ポトナム』1月号に歌壇時評を書きました。「歌壇」には疎いので、若い同人の書き手にバトンタッチしたいです。

2026120260102

読みづらいようでしたら、下記をどうぞ。

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歌壇時評   

 昨年は、『短歌研究』と『現代短歌』の発行、編集に変化がみられた。朝日新聞社やNHKのカルチャーセンターのいくつかの短歌教室の閉鎖、センター自体の撤退の報もあった。

 その一方で、「短歌ブーム」は続いている。「ブーム」というより、とくに若者の間では、自己表現、自己実現の手段の一つとして定着して来たのではないか。

 昨一一月号本誌の「歌壇時評」は宮崎哲生さんが指導する光陵高校の実践を踏まえて、高校生の短歌コンクールについて評されている。全国高校生短歌大会は「短歌甲子園」とも呼ばれ、啄木にちなみ盛岡市主催で二〇〇六年から開催されている。準決勝まで進んだ光陵高校の「バス停で進路用紙を握ってる/走れと諭すように/夕立」(題「走」柳原萌々子)が朝日新聞の「天声人語」(二〇二五年八月一九日)に紹介されていた。二〇一一年から日向市主催で開催されている「牧水・短歌甲子園」と二つの「甲子園」については『歌壇』(二〇二五年一一月号)でも詳しく報告されている。「高校生萬葉バトル」は、高岡市主催で二〇一五年から、同じ年に、大学短歌連盟主催、角川『短歌』の後援で「大学短歌バトル」もスタートしている。競い方は様々だが、こうしたコンクールで入選、活躍した学生の中から、個性的な歌人が生まれている。さかのぼれば、東洋大学開催の「学生百人一首」が始まったのが一九八八年、応募歌数は年々増加し、二〇二二年には七万八〇〇〇余首を記録している。

 俵万智の『サラダ記念日』の出版が一九八七年、口語短歌の普及により、短歌の作り手も読者も増え、学生対象の「コンクール」が若者と短歌の親密性を高めたと言えよう。

 また、「新聞歌壇」の入選をきっかけに、その選者の結社に入会するというケースは、今の若い人たちにも意外と多いのに気づかされる。結社で学ぶというよりは、根拠地が欲しいのかもしれない。対面での歌会への参加も魅力らしい。

 なお、それ以上に「短歌ブーム」を支えているのはインターネットの普及であり、これまでとは異なる風景が見えて来る。SNSによる短歌の投稿や意見交換の気軽さを体験すれば、結社に入会し、会費を払うこともなく、選者や同人たちに気を遣うこともない。歌数の制限もなく、作歌や交流を楽しむことができる。メディアや著名歌人の目に留まり、短歌総合誌のみならず、マス・メディアからも声がかかる。後先はあっても何かの賞を取ったりして、出版された歌集が、ベストセラーになり、有名になれるかもしれないのである。

 ただ、そんな中で様々な可能性を持って浮遊する短歌が、言葉遊びやつぶやき、片言にも思える短歌や仲間内でしか分らないミームを頻用したり、エピグラムや衒学的にも思える言葉を散らしたりする短歌が本流になってしまわないかと不安でもある。短歌との出会いとその先はもっと自由なはずである。(『ポトナム』2026年1月)

 

202613

1月3日の朝、窓を開けると、初雪でした。

 

 

 

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2026年1月 1日 (木)

新春のご挨拶にかえて。

今日も、当ブログにお立ち寄りいただきましてありがとうございます。このブログを始めましたのが、2006年ですので、なんと20年にもなります。雑多な記事ながら、1500件を超えましたので、均せば5日に一度ほどの投稿になりました。これからは、どんなペースで綴ることができるかわかりませんが、少しでも、社会とつながるテーマを見出しつつ、続けていくことができればと思っております。

今後ともよろしくお願いいたします。

下は、今年わずかながら出しました年賀状です。

  

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神頼みをするつもりはないが、散歩がてら立ち寄ったのが施設に隣接する鎮守の杜、右に佐倉市保存樹のクスノキ、左にイチョウの巨樹とに挟まれている。神社自体は明治初年に建てられたという。

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いつも気になっていた「浅間神社登山口」の標示だったが、今日は、さくら庭園のほうを回って、厚生園病院の駐車場奥に進み、たどり着いたのが浅間神社であった。傍らの椎の木も佐倉市の保存樹になっている。神社自体は1680年頃の立てられたという。

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