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2026年2月28日 (土)

「皇位継承は男系男子」なんて、「報告書」のどこにも書いてありません。~総理、完全な虚偽でしょう、ごまかさないで

     2月26日、衆議院予算委員会で、身内の自民党小林幹事長から、「皇室典範の改正について」問われると、つぎのように答えている。

「男系でない方が皇位を継承したこと、皇位が女系で継承されたことは一度もない。有識者会議の報告でもそうなっているが、皇統に属する男系の男子に該当するものに限ることが適切とされている。政府としても私としても、この報告を尊重する」

 しかし、2021年の「皇位継承に関する有識者会議」の最終報告書では、その会議の名前にもかかわらず、「皇位継承」には踏み込まず、「皇族数の確保」のためのつぎの二案を提示するにとどまったのである。

①女性皇族が結婚しても皇族の身分を保持する

②皇統に属する旧宮家の男系男子を皇族の養子とする

 にもかかわらず、有識者会議の報告書に「皇統に属する男系の男子に該当するものに限ることが適切」などと断言しているかのような発言は、明らかに虚偽と言える。直ちに訂正、謝罪が必要な発言ではないか。

 ところが、同日の記者会見で、木原官房長官は、首相の答弁は、上記②案の「養子縁組」を念頭に置いたもので、「将来的な皇位継承についての発言ではなかった」と苦しい説明をしている。しかし、首相が「皇統に属する男系の男子に該当するものに限ることが適切」との発言の直前には「男系でない方が皇位を継承したこと、皇位が女系で継承されたことは一度もない。」との発言もあるので、文脈上、「養子縁組」についての発言だったとするのには無理がある。
 自民党と維新の会との連立に際しての合意文書には、以下のようになっている。両党の合意なるものが、あたかも「有識者会議」が「適切」との「お墨付き」を与えていたかのような、事実に反した前のめりの答弁だったのである。

三、皇室・憲法改正・家族制度等
・古来例外なく男系継承が維持されてきたことの重みを踏まえ、現状の継承順位を変更しないことを前提とし、安定的な皇位継承のため、皇室の歴史に整合的かつ現実的である「皇族には認められていない養子縁組を可能とし、皇統に属する男系の男子を皇族とする」案を第一優先として、令和八年通常国会における皇室典範の改正を目指す。」

 有識者会議の「皇族数確保」のための②案は、戦後80年を経た現在、「皇統に属する男系男子」なんてどこにいるのかと思うほど時代錯誤も甚だしいところをもって、自民・維新連立政府は、②案をして、何年先になるか分からない皇位の継承の安定化を図ろうというのであるから、「無責任」極まりないといえよう。①案とて、女性皇族の基本的人権の侵害も明白で、いったい「有識者」たちは、こんな非民主的な、時代錯誤の雑な提案を報告書に残したのか。まさに「昭和のオヤジ」の感覚で、天皇家、家制度を守りたかったのか。

 ということより、私自身は、このブログでも言い続けてきたことだが、女性天皇が実現したとて、天皇制自体を根源とする不平等な、格差、分断社会が変わることはないと思っている。民主主義国家には日本国憲法第一章は不要なはずである。

 

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池の端のミモザ、すでにこんなに開いていました。3月1日。

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玄関先の中庭には、オヤ、葉っぱはヒイラギなのに黄色の花?調べてみるとヒイラギナンテン?3月1日。近くのトサミズキもぽつぽつと黄色い花をつけ始めた。春は、黄色い花から?

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コメント

名無しさんへ 
おっしゃる通りです。新憲法と第1章とは整合性がないと思っています。いただいた他の2件のコメントについて。当ブログが「女性や年齢で括って差別している」とのご指摘ですが、そうした括り方が役に立たない時代が来ることを願っています。「女性の日」や「敬老の日」がことごとしく語られること自体を苦々しく思っています。「愛子天皇」に期待している考え方には、大いなる疑問を持っているところです。

投稿: 内野 | 2026年4月 1日 (水) 21時30分

天皇制を無くしたいなら天皇条項が明記された憲法を改正しないとね。

投稿: 名無し | 2026年3月30日 (月) 01時30分

 きっぱりした結語にひかれて、過去の貴ブログをいくつか再読しました。
 天皇・皇族方の人権を慮りつつ、第一章を無化する憲法改正への道程の困難さを述懐する記事(2025年3月10日)や、「天皇制を維持しようとする人たちは、皇族たちをなんとか利用しようと企んでいるようにも思えてくる」との批判(2024年4月24日)などに改めて共感を覚えました。
 上記にも通じる「天皇制と天皇を区分していかなければいけないでしょうね。天皇制には終止符を……」との鶴見俊輔氏の言(わだつみ会編『天皇制を問いつづける』筑摩書房 1978年 108頁)に沿うような形での改憲(「第一章」すなわち「天皇制」の無化・終止符)こそを国会に求めます。

投稿: 門外漢 | 2026年3月 2日 (月) 20時55分

高市早苗が天皇を頂点とする父権制の強い家族制度を存続したいという自らの願望のための完全な虚偽であることが明らかです。

投稿: | 2026年2月28日 (土) 23時49分

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