2023年3月13日 (月)

マイナンバー制度、「合憲」最高裁判決~「漏えいの危険性は極めて低い」なんて信じられますか

 3月9日、マイナンバー制度は憲法が保障するプライバシー権を侵害するとして、宮城、愛知、福岡各県の住民らが国に個人番号の利用差し止めなどを求めた3件の訴訟で、最高裁(深山卓也裁判長)は「合憲」とする初判断をした。

 判決では、個人情報の管理については、独立した第三者機関=個人情報保護委員会が情報の取り扱いに対する監視、監督をさせるなどしているので、「個人情報がみだりに第三者に開示、公表される具体的な危険が生じているとは言えず」、漏えいの危険性は極めて低く、プライバシー権は侵害しない、としたのである。

 個人情報保護委員会は2016年1月に発足、立派な肩書の人たちが常勤・非常勤と名前を並べるが、おそらくは、幹部職員?のもとに職員たちがお膳立てをするのだろう。 

・個人情報保護委員会委員長/委員/幹部
https://www.ppc.go.jp/aboutus/mission-roles/

  彼らがほんとに、私たち国民の個人情報を守ってくれるのか。委員会発足後の2018年、私も忘れかけていたのだが、年金機構と国税局において重大な漏えい事件が発覚していたのである。

 2018年3月、日本年金機構は、年金受給者から提出された扶養親族等申告書のデータ入力の委託先業者情報処理会社のSAY企画が無断で業務を中国の関連会社に500万人分の個人情報の入力を再委託していたことが発覚し、合計で約95万2000人分の入力ミスがあったと発表した。さらに、4月には、札幌市内の情報処理会社の恵和ビジネスでも再委託が見つかったと発表した。国民年金の保険料の免除に必要な申請書など約53万6千人分のデータを別の会社に渡していたのである。

<参考記事>
「年金機構の委託先が無断で海外再委託、約95.2万人分入力ミス」
(日本経済新聞 2018年3月20日 )
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/news/18/00540/

「年金機構の業務再委託、別会社でも53万人分」
(日本経済新聞 2018年4月6日)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29095500W8A400C1EA4000/

  また2018年12月には、国税局の業務委託先の情報処理会社、システムズ・デザインKKがマイナンバーを含む個人情報の入力作業を再委託していることが発覚している。

<参考記事>
「240万件のマイナンバー漏洩事件、委託先選択を誤った国税局の責任とは」
(Cyber Security com 2018年12月20日)
https://cybersecurity-jp.com/column/29079

  そもそも、マイナンバーは、社会保障と税、災害対策に限って、それぞれの情報を「分散」して管理・利用するから、マイナンバーのもとに集約されている情報が一括して漏れることは決してない、というのが建前であった。しかし、年金機構、国税庁自体が委託、違法な再委託をコントロールできない上に、個人情報保護委員会は、まったく機能しないままに、個人情報は漏れていくのである。情報漏えいは、自治体などでも頻繁に発生しており、企業や病院、大学などでも個人情報の漏えいは、日常的に頻発している。政府が、マイナ保険証、マイナ運転免許証、銀行口座紐付けはじめ、さらに民間での利活用を計画しているのだから、個人情報が拡散こそすれ、漏えい防止、保護など実現できるわけがない。

 以下のように、個人情報保護委員会やデジタル庁は、マイナンバーの「取り扱い」の注意を促すばかりで、漏えいの責任はだれがとるわけでもなく、委託会社に頭を下げさせて一件落着なのか。

特定個人情報を取り扱うさいの注意ポイント(個人情報保護委員会 2021年9月)
https://www.ppc.go.jp/files/pdf/cautionary_points.pdf

デジタル庁/制度解説(更新中?)
https://www.digital.go.jp/policies/mynumber_explanation/

 マイナンバー制度は、百害こそあって、一つのメリットもなく、番号で国民を管理する前兆にしてはならない。

<参考記事>
 共通番号いらないネット
 http://www.bango-iranai.net/

 

 

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2019年10月 1日 (火)

消費増税と歌会始~2019年9月30日

 9月30日は、消費増税実施の前日である。テレビなどでは、秒読みよろしく、巷の駆け込みや買いだめに走る様子やイートイン・テイクアウト、レジ対応の混乱などを伝えている。垣間見たNHKのニュースでは、女性アナウンサーがにこやかに消費税の値上がりが迫りました!と声を弾ませていた。まるで何かの世界大会で、日本のチームが優勝したかのような。NHKに限らず、消費税値上げ分増収、軽減税率ほか様々な還元対応、経過措置の期限、残る増税分が何に使われるか、現在の法人税や累進課税、分離課税の在り方など税体系自体などに切り込むことはなく、肝心な部分は、ほとんどスルーするのが、マス・メディアの流儀でもあった。野党にしても、凍結、中止、廃止、引き下げなど、その対応はバラバラである。増税ストップはかなわず、高齢者も若年層も、もはや将来へのかすかな希望も断ち切られるニュースばかりが続く。政府は、もっぱら未来志向の“やってる”パフォーマンスに終始し、10月1日発表の日銀の短観(9月調査)も四半期ごとの調査で三期連続景気悪化ということで消費増税駆け込み需要も低迷、2013年6月以来の低水準で、米中貿易摩擦などによる海外経済の減速が影響したという。私たちができることといったら「消費」しないことぐらいしかない。

 9月30日は、来年の歌会始の応募締め切り日でもあった。改元後、初めての歌会始で、題は「望」というのも皮肉なことではある。選者は、篠弘、永田和宏、三枝昂之、今野寿美、内藤明としばらく変わらないメンバーであるが、世の中や歌壇での改元フィーバーが応募状況にどんな変化を与えるのか、注視したい。

 ところで、9月のはじめ、『赤旗』の「ひと」欄(2019年9月4日)に、つぎのような記事があった。「9条守れと戦う青森の歌人」として登場したのは、小作人の長男として生まれ「劣等感と屈辱の少年時代」を過ごしたが、新憲法とともに、自分の地を耕し、基地反対運動に携わり、農協の組合長も務め、地元選出の共産党の衆議院議員の後援会会長も務めたという91歳の方だった。地道に、粘り強く活動を続けてこられた方なのだろうな、と思う。20代には、歌も小説も書いていたとのこと、文学青年だったことも書かれていた。読み進めると、記事の末尾近くに、つぎのような一文があった。

―好奇心も旺盛です。80歳の時、初めて「宮中歌会始」に応募しました。「現代の秘境を見てみたかった」と挑戦し、見事入選しました。―

 インタビューにあたった記者は、エピソードの一つとして、書き添えているという印象である。これが一般の新聞だったら、読み過ごしていたかもしれないが、革新政党の「政党紙」だったから、目に留まったのかもしれない。登場の歌人の選択には、いろいろな思いがあったことだろう。しかし、「宮中歌会始」を「現代の秘境」とのたとえを、全肯定することは、一記者の一存ということではなく、この記事が「宮中歌会始」に対して、『赤旗』は「お墨付き」を与えたと理解されても仕方がない。近年の共産党は、「天皇制」という言葉を避けて「天皇の制度」という言い方をし、現憲法下の象徴天皇制は、守るべきものとしての位置づけをするようになった。

 1947年以来、共産党は,天皇が出席する国会開会式には、「憲法の天皇の『国事行為』から逸脱する」として、出席してこなかったが、2016年1月4日開会の通常国会から、出席するようになった。その理由が、天皇の開会の言葉が「儀礼的、形式的な発言が慣例となって、定着した」からというものであったが、私などは、天皇が、議長席より高い、あの玉座で開会の言葉を読み上げること自体が、主権在民や平等主義を基本とする日本国憲法とは抵触しているので、開会式に出席しないことには、一つの抵抗の意味があると思っていた。
 さらに、『赤旗』紙上には、一般の全国紙のように文化欄の中に「歌壇」があって、週交代で、二人の選者による入選歌が掲載されている。上記、開会式出席とほぼ時を同じくして、2016年1月から、その「歌壇」選者に、今野寿美を起用した。彼女は、2015年から「歌会始」の選者を務め、現在に至っている。これら二件を、「2015年のクリスマス・サプライズ」として、当ブログ記事にもしているので、参照していただければ幸いである。結果的に、今野は、2年間「赤旗歌壇」の選者を務め、辞めている。

*ことしのクリスマス・イブは(4)~歌会始選者の今野寿美が赤旗「歌壇」選者に(2015年12月29日)https://www.jcp.or.jp/web_policy/2019/06/post-807.html

 また、今年の改元5月1日、新天皇即位の折、共産党の志位委員長は祝意を示す談話を発表し、その後、衆参院本会議での、即位に祝意を示す「賀詞」に、共産党は賛成している。2004年には「君主制廃止」の党綱領を改定し、「憲法にある制度として、天皇制と共存」することにしたのだが、一方で、民主主義および人間の平等の原則と両立するものではなく、国民主権の原則の首尾一貫した展開のためには、民主共和制の政治体制の実現をはかるべきだ」との立場に立つ。

*天皇の制度と日本共産党の立場(2019年6月4日)
https://www.jcp.or.jp/web_policy/2019/06/post-807.html

 こうした一連の動きを見ていると、共産党の天皇制への接近は今世紀に入って顕著になったのは明らかである。ウィングを広げ、支持の拡大に努めたかったのだろうが、結果は逆だった。「国民の声」に引きずられたのか、「国民の声」に近づいたのか。政府やマス・メディアにコントールされがちな「国民の声」から、本当の声や叫びを聞き分ける力がなくなってしまったのかもしれない。不都合な事実や異なる意見を無視することによる「排除」は、多くの人の目には触れないだけに、陰湿である。「いじめ」や「モラルハラスメント」にも通じ、現在の政府や官僚がやってきたことにも似てはいないか。大同小異だからと、目の前の発言にまどわされ、ときには天皇にまで縋りつく姿に、愕然とする。

 

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2018年12月26日 (水)

即位・大嘗祭違憲訴訟の原告になりました

 表題の「即位・大嘗祭違憲訴訟の会」の準備会のメンバーのお一人から、早くから案内をいただいていたのだが、目の前の仕事が片付かず、一段落してからあわてて、下の訴訟委任状をを送付した。この委任状には、国税の納税者であることが分かる資料を添付するようにとの指示もあった。

 

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 一カ月ほどあとに、我が家の購読紙でも、いくつかの報道があって、12月10日、大嘗祭に公費を支出するのは国民主権や政教分離の憲法に違反するとして、公費支出差し止めを求め提訴、原告は241人であったことを知った。その後送られてきた資料に、各紙の報道の模様と来年の2月の報告会のお知らせがあったので、下に掲げた。

 

Img559_2 2018年12月11日、左上から毎日、読売、産経、朝日、右上は東京新聞、右下には、日経の記事があった。原告241人、少し寂しい気がした。第2次訴訟も考えている由、支援のお気持ちのある方は、以下をお訪ねください。
       http://sokudai.zhizhi.net/

 

     

 秋篠宮が、11月の誕生日会見で、大嘗祭は公費ではなく内定費でとの提案をしたが、宮内庁は耳を貸さなかったとの発言があったという。「秋篠宮もいいことを言う」「見直した」などというのが、私の周辺でもよく聞かれた。しかし、そもそも、大嘗祭は宗教色が強い儀式であって、平成天皇への代替わりの折にも違憲の疑義を持たれたものであった。創価学会という宗教団体を母体とする公明党が、今回の公費支出になぜ反対しないのかも不思議だが、内定費と言っても、「公費」には違いない。大嘗祭自体が違憲という今回の提訴の原告団に参加した。

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2018年8月26日 (日)

73年の意味番外篇 敗戦直後のクスリ屋事情(4)

  

 配給通帳と取引高税 

 

二つの配給通帳

  敗戦直後から食糧事情が劇的に改善されたわけではなく、私の手元に残っているいわば配給通帳なる「家庭用主要食糧購入通帳」(農林省発行)と「家庭用品購入通帳」(東京都発行)の数年分を見てみると、記入された数字などは乱数表にも見え、解読がむずかしいし、通帳についている引換券のようなもの意味も分からない。ただ、興味深かったのは、さまざまな広告が掲載されていることで、農林省も東京都も、印刷物や配給の諸経費を賄っていたのだろうと思う。広告からは、当時の暮しの一部が見えてくる。池袋駅付近は、まだ、白衣の傷痍軍人たちが募金箱を携え、何人も立っていたし、ガード内や駅構内には、浮浪者や浮浪児たちも多かった時期である。

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昭和23年(1948年)の「家庭用主要食糧購入通帳」農林省発行、西暦の表示がない。右肩に「砂糖通帳5枚交付済み」、左肩に「衣料切符5枚交付済」の判がおされている。下段は家族名簿となっていて、割当定量の瓦数が手書きされている

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表紙を開くとまるで乱数表にも思えるのだが、左の「世帯一日当たり配給割当量及び月別人員確認欄」には、6-10歳 1 320/16-25歳 2 810/26-60歳 2 770、とあり、我が家の家族と配給量が分かる。116-25歳2人というのは兄二人で、食べ盛りということで量が多い。この単位は瓦で、表紙の割当定量の人数分が記されている

 右の「配給明細表書」には、月日・品名・配給量実量・米換算・金額・配給済み月日・備考・印の欄がある。品名のところには、米・馬・甘・押などが並ぶ。馬は馬鈴薯、甘は甘薯、押は押し麦。サは砂糖、ミは味噌、正は醤油か。換算表の脇には、砂糖5、味噌醤油5枚交付済みとなっているので、この通帳で配給を受けていたのだろう。  価格を見ると、米5キロ133円と読めるのだが・・

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昭和23年「家庭用主要食糧購入手通帳」の裏表紙の上段の「代替え食糧の米換算表」
押し麦・丸大豆・小麦粉・脱脂大豆・高粱は、米と同量だが、食パン1斤(こっぺ3個)は米360瓦、馬鈴薯10瓩は2222瓦、甘薯10瓩は2857瓦などと細かい

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1949年の「家庭用品購入通帳」で、元号が小さく併記されている、東京都発行。左の引換券のようなものが、無秩序に切り抜かれ、虫食いのように白く写っている

石鹸のクーポン制
  配給で思い起こすのは、うちの店から石鹸を買ってくれるお客さんに登録してもらい、ある程度の登録者を確保しないと石鹸が売れない、という時期があったと思う。まだ調べ切れていないのだが、その登録者を確保するために、近くの知り合いや共同住宅の人たちを、母に連れられて、一軒一軒お願いして回わったことを断片的に思い出すのだ。なかには、学校の同級生の家もあったりして、どこか恥ずかしい思いをしたこともあった。 石鹸は、生活の必需品であったが、戦時中は配給も止まっていたらしい。19465月に3年ぶりに配給開始と、年表などには記されている。2年ほどは、年間一人45gのものが3個とかの程度だったらしく、標準価格10銭の石鹸が20円の闇値がついていた。GHQの指示で19494月石鹸配給規則により、小売りや卸売りの段階で「予約注文制(クーポン制)」が実施されることになり、上記のような予約注文のクーポン券を集めることが必至とされたのだろう。メーカーは、クーポン獲得実績により原料の量が決まるので、過剰な競争をもたらしたらしい。それも、19507月には、配給撤廃、同年12月には油脂製品価格統制が撤廃されている

(参考)
・宝子山嘉一:石鹸業界における流通の変遷12
「経営学紀要(亜細亜大学)」92号、101(2002)
https://ci.nii.ac.jp/els/contentscinii_20180825211702.pdf?id=ART0000946483
https://ci.nii.ac.jp/els/contentscinii_20180825213018.pdf?id=ART0000946358

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花王石鹸のHPより。配給当時の石鹸たち、花王、ゲンブ、ADK(アデカ)の文字、ミツワのマークなどが見える

取引高税
「石鹸配給規則」は一年半ほどで廃止したのだが、この時期、子ども心にも記憶に残っているのが、印紙騒動だった。後でわかることなのだが、消費税の一種の「取引高税」がなせるところだったのだ。これは、1948年に導入されて一年で廃止された税制だったことになる。

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こんなポスターが作られていた! 国税庁のHPより

  我が家の店先での騒動というのは、お客さんごとの売り上げ額の1%にあたる印紙に消印を押して、お客に手渡せ、というものだった。レジスターというものなどなかったので、売り上げやつり銭は、カウンター下の仕切られた箱に金額の違いごとに納め、それとは別に、あらかじめ購入しておいた印紙も金額ごとに仕切って入れて置かれた。間違いなくお客さんに印紙を手渡すのはかなり煩雑なことのようだった。それに、ちゃんと印紙を渡しているかどうか、「脱税」していないかどうか、税務署員が客を装って、店頭に現れるというのである。いつ頃まわってきそうだとか、どの店には来たらしいとか、同業同士の情報交換などもしていたらしいことも、大人たちの話から伝わってくるのだった。厄介さに加えて、何かと緊張が重なるのがわかった。

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税務署員だけでなく、お客さんからの通報制度まであった? 国税庁のHPより

 

 消費税の一種で、この時の取引高税は39業種にわたり、主食・みそ・醤油・家賃・入浴料はのぞくとなっていたという。しかし店頭での煩雑さは、予想可能であったろうに、その完全実施の困難さもあったのだろう、一年で廃止になった。シャウプ勧告がなされたのは、翌年の1949年であった。

 現代の消費税もややこしいことになっているが、非課税や軽減税率の制度もないまま、10%まで引き上げたらどうなるのだろうか。そしてその使い道も問題である。それ以前に、所得税での総合課税や累進課税の実施、法人税の税率を高くする方が先なのではないか。現在のような高所得者、法人優遇税制では、景気が良くなるはずがない、とも思えるのだ。いったい、政府と日銀は何をやっているのだろう?!

 

 

 

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2018年7月10日 (火)

8年ぶりの佐原、なつかしい、そして思いがけない出会いも

 疎開地佐原については、たびたび、このブログでも触れているが、78日、訪ねる機会があった。連れ合いが、佐原でのある集会で話す予定があると聞いて、ついてゆくことにした。


新しい佐原駅


 前回、家族
3人で出かけたのは、201010月、神幸祭の翌日だった。8年ぶりということになる。駅と駅前の様子はがらりと変貌を遂げていた。駅前広場には、伊能忠敬らしい銅像が立っていた。

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正面の右手、今は瀟洒な平屋だが、私の記憶では、2階建ての、1階は駅前食堂「八代商店」があった・・・

 私の脳裏にある佐原駅は、疎開中の敗戦前後の「停車場(テイシャバ)」で、当時の駅舎は、ネットで見つけた、まさに、下の写真の通りである。駅の南側になる。私たち家族が疎開して、まず身を寄せたのは、岩ケ崎の母の生家であり、そこから転居した仁井宿の馬市場の旧管理人さんの家であった。駅前には、食堂をやっていた親戚の家があって、場所柄もあり、親戚中の人たちがよく立ち寄っていた。私たち家族も2階の部屋に泊まらせた貰った記憶がある。列車が駅に着くたびに、2階はびっくりするほどよく揺れて、そのたびに目を覚ましていたらしい。1階の食堂の調理場の真ん中に井戸があって、土間だったのか、タタキだったのか、立ち働いていた人たちの姿も覚えている。「停車場」の駅員さんや交番の駐在さんも食堂のお得意さんだったらしかった。当時を知る人たちはもういない。

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正面は旧佐原駅舎、右は駐在所

新しい駅舎は、20113月開業とのこと、私たちが前回訪ねた翌年、東日本大震災直後だったことになる。南口広場の整備は2015年というから、まだ間もないことがわかった。その日の集会の会場は、駅の北口、佐原中央公民館だった。この建物も、跨線橋もあたらしい。

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数十年ぶりに従姉と会って

昨年から、ヒヨンなことから電話でのやり取りが始まったのであるが、数十年ぶりに従姉のMさんと会うことになっていた。見つけることができるだろうかとの不安もあったが、すぐにわかった。彼女は、住まいの東京から今は誰も住んでいない佐原の生家にときどき通っているとのことであった。その間に、亡くなったお連れ合いの仕事場でもあったアメリカにもよく出かけるという。数日前に帰国、成田から佐原に直行したという。そのエネルギーに脱帽しつつ、短い時間だったが、話すことができた。私の母の妹である、彼女の母親も、1950年代後半、母と一緒に作歌に励んでいたのは知っていた。そしてなんと、その叔母の歌が、毎日新聞に載っていたのを、Mさんは、今回の佐原滞在の折に、生家の引き出しから見つけたというのである。そのコピーには、

・いつになき夕焼のして厨映え菜刻むわれの指先あかし


とあった。

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 昨年、やはり偶然見つけた、母の短歌については、以下のブログにも書いたところだが、叔母の短歌も見つかったとは・・・。

2017115

晩年の母の一首、見つけました

http://dmituko.cocolog-nifty.com/utino/2017/11/post-3edd.html

 母は、女流短歌連盟主催第1回「女人短歌大会」のに入選、第2回に叔母が入選していたことがわかったのである。子育てから手が離れた、母と叔母の姉妹が、切磋琢磨していたことが、よくわかるエピソードであった。ともに『ポトナム』の阿部静枝先生の指導を受けていたのである。私がまだ短歌を詠み始める前のことでもあった。


そして佐倉からも

今回の集会には、なんと、佐倉からもお一人駆けつけてくださった。当日78日の午前中は、地元の9条の会の世話人会だった。私は欠席して、連れ合いに同行したのだが、その会の代表のTさんは、午前中の世話人会を終えて、高速を走ってこられたという。事前に伺っていなかったので驚いてしまった。ご実家が牛堀なので、帰りにはそちらに立ち寄られるとのことであったが、思いがけず、うれしいことだった。佐原は、東京の大学に行くまでは、水郷大橋を越えて、本や画材を求めにやってきた町だったという。

集会での話の内容は・・・

なお集会のオープニングは、南条忠夫さんの演歌「利根の佐太郎」「祝い船」「夫婦春秋」であったのは、なかなかの趣向で、年期の入った見事な唄いぶりであった。その日の集会は「市民連合ちば10区1周年記念」とのことで、連れ合いの話は「安倍政権を退陣させる攻めどころ」と題して、森友・加計問題で追いつめる二つのルートと安倍政権への経済政策への代案―消費税に代わる財源構想、についてであった。とくに、後者については、普段聞かされる話しながら、聞くほどに、腹立たしさが募るのだった。

発行された国債の大部分は銀行が買い取り、それを日銀がまとめて預かっている367兆円、私たちの銀行預金の十倍もの利子をつけているのだから、お金が出回るわけがない、というのだ。さらに、法人税の減税分で労働者の給料を上げ、工場の海外進出を抑えるなどの目的が果たせるどころか、逆行し、非正規は増えるし、社会保障負担分をも抑え、内部留保が増えるばかりだという。この無益な法人税減税を中止し、内部留保課税に踏み込むべきだ、と強調する。内部留保税を二重課税とする論は、法人税減税の無益さと消費税こそ二重課税ではないかの論を破ることができないはず、と。

途中、雲行きも怪しかったが、夕方には、車窓から、遠くの筑波山を眺めながらの帰途となった。乗り換えの成田駅界隈は、新勝寺の祇園祭の最終日の由、大変な人出であった。


8年前の佐原紀行については、以下をご覧いただければと~。 

2010年10月14日~15日
祭のあとの佐原をゆく(1)

http://dmituko.cocolog-nifty.com/utino/2010/10/post-7fec.html

祭のあとの佐原をゆく(2)
http://dmituko.cocolog-nifty.com/utino/2010/10/post-3ba9.html

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2018年3月13日 (火)

きのうの、あの二人の発言が許せない~麻生大臣と安倍総理と

  312日、記者たちの囲み取材に応じての麻生大臣の発言は、許せない。冒頭に、頭一つ下げるわけではなく陳謝はしたが、「改竄文書の作成は、理財局の一部の職員がやったことで、その最終責任者は佐川だ」と言い放った。  

安倍首相も、国民に「お詫び」はしたが、「なぜこんなことが起きたのか、全容の解明をするため、麻生大臣には、その責任を果たしてもらいたい」と、他人事であった。 

両人は、国民と議会をだまし続けた行政のトップとしての責任は全く取ろうという意思がなかった。

3月9日の佐川長官の辞任会見では、ぎっしりと手書きの加筆があるメモをしっかりと握りしめ、そこに目を落としての発言だった。

12日の麻生大臣は、一通りの発言が終わると、背後の二人の職員から廻って来るメモ用紙に目を落としながらの発言だった。財務省のトップが、なぜ、あんな答弁になるのか、なぜ、記者たちを思いっきり小バカにし、威張り散らしているのか、納税者としての国民に向かって、あれほどの口が利けるのか、国民としては理解に苦しむ。
 理財局の一部の職員云々の話ではありえない。300カ所に近い改竄個所を見れば一目瞭然である。徹底した真相解明の意思を、私たちは行動で示さねばならない。私自身が参加してきた「森友・加計問題の幕引きを許さない市民の会」が、今年に入ってん題3弾の行動計画が急きょ決まった。その概要は以下の通りなので一度参加してみて欲しい。

 

(その1)

「森友文書改ざん疑惑の徹底究明、麻生大臣の辞任等を求める署名運動」

  この度は、大阪の木村真さんらの市民グル-プ、今治の黒川敦彦さんらの市民グループとの三団体共同で始めました。第一次は319日〆切です。
 
なお、別紙の通り、320日に開く院内集会のあと、代表数名が財務省、会計検査院に出向いて提出します。


 
ネット署名のできる方は、至急、こちらまで → http://bit.ly/2G7hvZR

紙の署名をなさる方は、以下をクリックの上、用紙のをプリントを

http://dmituko.cocolog-nifty.com/syomeiyosi.pdf

(その2

「森友文書改ざん疑惑を徹底追及する! 緊急院院内集会」32011

日時:2018320日(火)11301315

 

場所:衆議院第一議員会館 地下大会議室 

 プログラム:

特別報告

 11時~1130分  上脇博之さん(神戸学院大学教授)

    「森友文書改ざん疑惑をどう見るか」

パネル討論

 1130分~1315分 

    上脇博之さん(神戸学院大学教授)

 6党国会議員(当日の国会の状況により出席議員は調整中です)

    醍醐 聰さん(東京大学名誉教授)

    司会 杉浦ひとみさん(弁護士)

上脇博之さんは、ベールに包まれていた官房機密費に風穴を開ける情報を公開させ、佐川理財局長(当時)が捨てたと言い張った森友文書の一部を公開させた行動派の情報公開エキスパートです。

*パネル討論には疑惑を追及する野党6党の国会議員が参加し、最新の国会情勢 を報告してもらいます。

*討論では、会場からの質問もどしどし取り上げます。

公文書の「書き換え」(改ざん)はどのような罪なのか? 

「検察当局が調査中」を理由に議会の国政調査権、国民の知る権利を拒めるのか?

なども徹底討論します。
院内集会後の申し入れ行動

 討論して終りではなく、その後、財務省、会計検査院に出向き、麻生財務大臣、

会計検査院長宛てに申し入をします。
財務省前緊急アピール行動 14時集合

 院内集会後、ご都合のつく方、議員会館より徒歩(10分)ないし地下鉄で移動していただき、財務省前アピール行動に移ります。→(その3)をご覧ください。

 詳しくは添付のチラシをご覧下さい。

Img382

 チラシのURLです。 拡散をお願いします。

https://app.box.com/s/8x7vzxxfnp63750m0saytvycpzx5rhhj

(その3

財務省前緊急アピール行動 320日(火)14時集合

 以下のチラシをご覧ください。

Img383

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2018年3月 5日 (月)

3月3日、モリ・カケ追及!緊急デモに参加しました

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  お雛さまを飾らくなって何年になるだろう。なんとか内裏様だけはと飾っていた時期もあったが・・・。今年の
33日の東京は、二日前からの風雨や風もおさまり、あたたかい、穏やかな一日となった。

このブログでも予告の「森友・加計問題の幕引きを許さない市民の会」による「モリ・カケ追及!緊急デモ」第2弾の日、事務局スタッフの手伝いでもあるので早めに、家を出た。集合場所は、日比谷公園の西幸門のかもめの広場で、スタッフの方々と会場に届いたばかりのチラシの配布準備や、プラカードづくり。自慢ではないが、私の手際の悪さは・・・。参加者が集まり始めると、プラカードを持っての案内係となった。野音でのイベントはないらしいが、週末の散策を楽しむ人らも増えてくる。地下鉄の虎ノ門や霞が関の出口からの参加者に、財務省前へ進むように案内、この間、知り合いの何人かにお目にかかることができた。地元の9条の会のメンバーや他の活動でご一緒した方々、かつての職場の友人、どなたもお仲間と連れ立っての参加は心強く、熱いものがこみ上げる。連れ合いのかつての職場の方々も、旗を持って参加されていたので、思わず声を掛けていた。

216日、確定申告開始日の第1弾のアピール活動では、野党六党そろっての国会議員の各スピーチも力強いものだったが、今回は、双葉町から避難して東京の仮設で生活されている方、障害のあるお子さんを抱えた母子家庭の方は、自らの苦しい体験から誰もが責任を取ろうとしない行政や税金の使い方の不合理を訴えた。文京区で子ども食堂を運営されている方は具体的な窮状と行政の在り方を、年金者組合で活動をされている方、生活保護世帯の支援活動をされている方は、苦しい生活を強いられている多くの人々の実態を、訴えるスピーチが続いた。なのに、なのに、ウソをつらぬき通した佐川元局長がこともあろうに国税庁長官、任命権者の麻生財務大臣、佐川人事を適材適所と言ってのける安倍首相のだれもが、保身一途に責任を取ろうとしない。なかったはずの文書や音声がボロボロと出てくるのだから、彼らを許すわけにはいかない。

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経産省側の車上からのアピール、車窓に映ってる参加者。「街宣車」を持っていない市民団体は、レンタル料金を払って使用していますョ、麻生さん!

主催者側からは、前日の国会でも論議された、朝日新聞のスクープで森友問題関係文書が改ざんされていた事実があきらかになり、もはや組織ぐるみの犯罪行為であること、佐川国税局長官が、いまだに、就任記者会見もしないまま逃げ隠れするような生活をしていることに触れて、佐川長官、麻生大臣、安倍首相の責任追及と辞任に追い込むのも国民一人一人の行動が問われることを強調していた。その一つの形が、今日の財務省・国税庁包囲行動であり、銀座を経て、鍛冶橋解散のデモ行進、頑張りましょうと、デモ出発点の日比谷公園に集結した。

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経済産業省側に集まる参加者たち、通行の人に道を開けて。若いお母さんの参加者も目立つ。

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経産省側から財務省を望む。

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日比谷公園西幸門、デモ隊第一梯団出発も近い、2時30分。

17キロのデモコースは、4梯団で進んだが、包囲行動参加者、デモの参加者、スタッフ、いずれかの参加者をもふくめて、主催者発表1500人とのことであった。主催者スタッフには、もっと多かった、もっといたはずだなど、参加者からのブーイングの声が届いていたという。さらに、私は、一応、腕章を巻いていたためか、佐川罷免の署名はどこでやっているのかと尋ねられた。署名は、昨年、8月と10月の第二次署名まで実施し、2万筆を超えたものをすでに届けている旨を伝えると、こういう人の集まるところでやらなきゃだめじゃないか、とお叱りを受ける場面もあった。もちろん、当時は種々の集会に出かけて行ってお願いしたこともあるし、支援者の多くが、身近な集会で署名集めをしてくださった結果でもあったのだ。署名は時間をかければかけるほど集まるというものでもない。タイミングと署名する者の意識と提出先へのインパクトが重要なカギとなる。署名を呼びかける者は、用紙署名のほか、インターネット署名の場合は、その利点を生かしつつ、プライバシーにも十全の配慮しなければならない。その広報と集約、署名の不備や二重署名のチェック、提出先・要請先へきちんと手渡す交渉、その逐次報告など、事務局の負担は大変なものになるからである。

今回のデモ終了後の事務局には、夕方6時のラジオで聞いた、NHKテレビで見た、次のデモは何時やるのか、などの電話が入ったそうだ。また、経理担当のスタッフからの報告によれば、前回に勝るカンパが集まったそうで、「市民の会」の責任はさらに重くなったのではないかと思った。

当日のテレビニュース、翌朝の購読新聞4紙の報道記事は好意的ではあるが、書きぶりは様々であった。知人からの情報やネット上の検索によれば、いまのところ以下の通りであった。

(テレビ・動画ほか)

2018.3.3NHK18時の全国ニュース

<「佐川長官喚問を」「徹底捜査を」森友学園 文書問題で抗議デモ>

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180303/k10011350611000.html

(上記とほぼ同じ内容、3.3NHK18時ラジオニュース、3.4NHK4時ラジオニュース)

20183.3テレビ朝日スーパーJチャンネル(ANNニュース)

<デモ隊「佐川氏を罷免しろ」怒りの訴え> https://news.google.com/news/video/BSXLhU4Mdyk/dlwbJf-9bs7MCkM_qKT3ntBJ_YxyM?hl=ja&gl=JP&ned=jp

◆東京新聞チャンネル(34分)

<森友問題「納税者一機」デモ、第2弾>

https://www.youtube.com/watch?v=dTlKE8nlIOQ&feature=youtu.be

3.3 国税庁包囲行動&デモ フルバージョン(1時間3908秒)

https://www.youtube.com/watch?v=7RgSiuseAHQ&feature=youtu.be 

(新聞ほか)

◆2018.3.2 litera(リテラ)

<公文書偽造の財務省に再び怒りのデモ! 麻生財務相の『デモ隊は普通じゃない』発言にも主催者が真っ向反論>

http://lite-ra.com/2018/03/post-3838.html
 

201833日朝日新聞デジタル

<土地の賃貸と売却契約の決裁文書、書き換えか 森友問題>

https://www.asahi.com/articles/ASL325G3ZL32UTIL049.html?iref=pc_extlink

2018/3/3 17:21 KYODO 

<森友問題、千人が抗議活動 国税庁前で長官罷免求める>

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018030301001716.html

 東京新聞、静岡、山形、信毎、岐阜、京都新聞、河北新報ほかに配信

201833 1804分毎日新聞

<森友問題 1000人が抗議活動 国税庁前で長官罷免を>

https://mainichi.jp/articles/20180304/k00/00m/040/026000c

201833 1838 産経新聞(web

<国税庁前に約700人 「安倍、佐川はやめろ」と気勢 麻生太郎財務相指摘の「街宣車」も2台登場し、デモ隊を先導>0人「安倍やめろ」

http://news.livedoor.com/article/detail/14381966/

201834 948 しんぶん赤旗  

<もり・かけ”封じ 許すな/市民1500人が集会・デモ 財務省前など>

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2018-03-04/2018030401_04_1.html

その他、さまざまなニュースのサイトで、上記のニュースを拡散しているのにも接することができた。ただ、無責任で、事実にもとづかない書き込みも氾濫しているのは、残念でもあった。

 

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2018年2月20日 (火)

「普通じゃない」って誰のこと?もの言う市民を、バカにすると!

   この2月、麻生財務大臣の在任期間は、戦後最長となったそうだが、219日の衆院予算委員会で、また、妙な答弁をやらかし、訂正するという一幕があった。委員会の閣僚席の安倍首相は、野党の質問が続いている間、いつも落ち着かない、浮かぬ不健康そうな表情を見せるが、その隣の麻生財務大臣は、体を斜めにそらし、いつもニヤニヤといかにも余裕があるかのようでもある。しかし、きょうは、少々違っていて、額にしわを寄せ集め、相変わらずの苦しいダミ声で答弁した後、顔を歪めて席に着いた。立憲や希望の党の議員に、216日の国税庁前の佐川長官罷免などを求める抗議活動とデモについて質問されて、  

「街宣車を持っている市民団体はめずらしい、少々普通じゃない」  

「御党(立憲)の主導で街宣車が財務省前でやっておられた事実は知っている」  

と答弁したのだ。「見てただけで主催か主導か判断できない。自分たちで主導していないと言うのであれば、それは訂正させて頂く」と訂正した。

   麻生さん、あなたはいったい何年、大臣をやってきたの!かつて、安倍首相が秋葉原駅頭の演説会場で、抗議する聴衆の一団を指さして、「あの人たちに負けるわけにはいかない」と叫んで、物議をかもしたこともあったけれど、「情けない」の一言だ。国会では野党のヤジにうろたえ、市民の声、巷の暮らしぶりを知ろうともしないで、お友だちとホテルや老舗のグルメ三昧の日々を送る政治家に首相の資格はない。内外のメディアから、ギャングだのカポネなどと呼ばれる、あのファッションとマンガ好きの財務大臣、そろいもそろって・・・。市民の抗議活動を、普通じゃないとしか受け取れない人たちなのだ。  

 「街宣車」云々も、笑える話。「市民団体」は、街宣車を使えないかのような、口ぶりで、右翼の街宣車は大歓迎なのかしら。街宣車くらいレンタルできるでしょ。それに、「御党の主導で」と名指しされた立憲民主党が、「参加はしたけれど主導はしてない」とかわしていたけれど、「市民による市民の活動」だったことを、その大切さを強調して欲しいものだ。

 いずれにしても、216デモのコールの一つ「麻生はニヤケた答弁ヤメロ」という参加者の声は届いていただろう、と思える答弁だった。 

 市民活動への認識のなさは、街やネット上の右翼がよくいう、動員かけてるとか、日当はいくらとか、の虚偽・中傷しか言えないレベルの大臣たちなのかもしれない。 

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この二人の関係も微妙な・・・

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2017年2月23日衆院予算委員会、野党の質問に答える冒頭に放った・・・ 

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2018年2月18日 (日)

2・16、納税者の怒り爆発!

                逃げるな!佐川、昭恵出て来い、麻生・安倍ヤメロ!

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プラカード満開、レイバーネットから

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日比谷西幸門、出発午後2時30分、鍛冶橋へ

 2月16日、午後130分、財務省を囲む人々の声が霞が関の官庁街に響いた。国税庁の通用門からびっしりと財務省前には千人以上の人々が、さまざまなプラカードやゼッケン、横断幕をもって、抗議の声を上げた。「逃げるな佐川」「ウソつき佐川」「昭恵出て来い」「麻生、安倍ヤメロ」など、もっと過激な言葉も飛び交う。主催の「森友・加計問題の幕引きを許さない市民の会」の醍醐聰呼びかけ人のスピーチに始まり、要請に応えた各野党から1名のスピーチが続いた。飛び入りで街宣車の壇上に控えている議員もあらわれた。京都から駆け付けた、湯山さんの力強いコール、杉浦ひとみ弁護士からの、次回33日のデモに繫げようとの挨拶が終わると、日比谷公園西幸門からデモの出発である。隊列の前と後には、車が配され、コールが繰り返され、銀座を経て、鍛冶橋で流れ解散となった。 

 札幌、さいたま、名古屋、京都、大阪、神戸、岡山、福岡などでも、各地の国税局前で抗議行動が同時進行しているはずである。 

 西幸門では、地元の佐倉の知り合いの方々、知人のご夫妻での参加も多く、声を掛けていただいた。友人を誘って参加してくださった昔の同僚、甲府から参加された方、久しぶりにお目にかかれた方もいらしたのもうれしいことだった。 

 デモから帰宅して、夕方のテレビをみていると、オリンピックの話題で持ち切りだったが、6時台のTBS、NHKの7時のニュースで、抗議行動やデモの報道をみることができた。主催者発表参加者1100人ということであった。会場で配られたシュプレヒコール集のチラシの裏には、次回33日(土)ひなまつり抗議行動の予告があった。

 

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  翌朝の朝刊の報道は様々であった。参加者1500人という報道もあるが、少なすぎるんじゃない?という、地元の方の声もあった。野鳥の会の人に来てもらって、正確なところを知りたいところでもある。以下はネット上で確認できた報道や動画である。すでにリンク切れがあるかもしれないけれど、一つ二つ、一度、訪ねてみて欲しい。 

2・16行動の報道(ネット閲覧に限る)

*「『納税者をバカにしている』国税庁・佐川長官に抗議デモ」
TBS, NEWS 232018216日)554
https://www.youtube.com/watch?v=WWViQSuSkFk
 (札幌、大阪の抗議行動も紹介されています)
*「確定申告デモ」(東京新聞チャンネル、2018216日公開動画、252秒)https://www.youtube.com/watch?v=toML3r7fZ3A

20180216 UPLAN モリ・カケ追及!緊急デモ 悪代官安倍・麻生・佐川を追放しよう!検察は財務省を強制捜査せよ!安倍昭恵さんは証人喚問に応じなさい 納税者一揆の爆発だ! - YouTube]  
https://www.youtube.com/watch?v=ECxGAC0yAWs
(1時間3321秒 包囲行動+デモ行進) 

*「佐川国税庁長官の罷免求め抗議 確定申告の人からも不満」
 
 (NHK 2018216日、ニュース7) https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180216/k10011332011000.html

 *「『納税者の怒り知れ』国税庁長官に罷免デモ (東京都)」
 
 (日本テレビ、NEWS24216日、1942 ) http://www.news24.jp/nnn/news890167291.html

*「国税トップ・佐川長官を追及 国税庁前でデモ」 

  (FNNニュース、2018216日、1857
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00385066.html

*「怒る納税者 国税庁長官罷免求め、街頭行動」
 (毎日新聞、映像ニュース、2分、2018216日、最終更新1845) https://mainichi.jp/articles/20180217/k00/00m/040/039000c 

 

「確定申告開始も国税庁・佐川長官に抗議デモ」 (TBS http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3294295.html

 

*「確定申告開始で納税者が佐川長官に怒りのデモ 籠池家は競売『あまりに不公平だ』」(AERA dot、西岡千史 018.2.16 )
 https://dot.asahi.com/dot/2018021600106.html?page=1

「『納税者一揆』確定申告初日に佐川国税庁長官を批判」

(『日刊スポーツ』[201821619時15分)  https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/201802160000699.html

*「納税者一揆、国税庁を包囲 佐川長官は税務署回りで不在」
 (田中龍作、20180216 2027) http://blogos.com/article/278276/

*「『佐川はやめろ!』?財務省・国税庁前で怒りの納税者一揆」
 (レイバーネットTV,2018216日、7分間動画)

 http://www.labornetjp.org/news/2018/0216kokuzei

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2018年2月 8日 (木)

納税者は、怒っている! 2・16国税庁デモがあるという

 

2月16日(金)13時30分、混雑が予想されますので、お早めに。 

日比谷公園西幸門集合(丸の内線、千代田線、日比谷線「霞が関」B2出口

国税庁包囲行動後, 丸の内を経て鍛冶橋までデモ実施

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国有財産が、異例づくめで、森友学園に払い下げられた問題で、安倍首相・昭恵夫人が関与したのではないかとの国会質疑もだいぶ遠のいた感じであった。しかし、通常国会が始まると、いま再び、報道でも熱を帯びてきた。というのは、昨年来、昭恵夫人が公の場で自分の関与の有無を証言しないまま、首相と外遊したり、あちこちと出没して、しゃべったり飲んだりしている様子が伝えられると、その太々しさに、国民は、不信感を募らせているからである。安倍首相が、妻に尋ねた、昭恵に確かめたといって、関与を否定すればするほど、疑惑を呼ぶ。夫妻と言えども別人格なのだから、国会の証人喚問に応えるのが、一番の弁明になるはずである。ウソを言えば、偽証罪を問われる。それをさせない首相や政府筋には、何か後ろめたいことがあるからではないかというのが、大方の国民の心情であろう。

さらに、佐川理財局長の国会答弁のウソが、その後の新しい文書開示や音声データによって明らかになった以上、やはり国会での証人喚問によって、真相が解明されるべきではないか。なのに、局長本人は国税庁長官に栄転し、まるで身を隠すように、恒例の長官会見もしないまま、税金徴収の陣頭指揮を執るというのだ。文書は自動消去された、破棄した、記憶にないが、適切に処理したなどと役所の荒唐無稽ぶりを演じ続けた人間を長官にしたのは「他の人事と同じく適材適所」だった、と安倍首相は、衆参の本会議答弁で言い切った。これを聞いた納税者は、納得できるはずもない。直接の任命権者の麻生財務大臣も、安倍首相の隣の閣僚席で、いつも身を斜に構え、ニヤニヤ笑っている神経も許せない。

納税者の気持ちを、意思を、態度で示すしかない。

<2月9日付記> 

2月3日、朝日新聞、毎日新聞ほか、国税庁包囲行動・デモの実施計画が報道されました。以下は、本日の東京新聞の報道です。

 

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